2021年2月21日日曜日

長石類について(ムーンストーンを含むことがあるようだ)

長石類は、地殻中に普通に含まれる造岩鉱物であり、むしろ含まない石の方が珍しい。
正長石、斜長石、玻璃長石、微斜長石、そして曹長石など、種類が多い。
カリウムを含むものを「カリ長石」と言う。

"長石の一般式は (Na,K,Ca,Ba)(Si,Al)4O8、あるいは (Na,K,Ca,Ba)Al(Al,Si)Si2O8 と表される。普通に産する長石は、KAlSi3O8(カリ長石、Or) - NaAlSi3O8(曹長石、Ab) - CaAl2Si2O8(灰長石、An)の3成分系のものであり、Or-Ab 系列をアルカリ長石とよび主に花崗岩に含まれ、Ab-An 系列を斜長石といい主に玄武岩に含まれる。"(WikiPediaの説明)
ひすい輝石(NaAlSi2O6)に含まれる元素とだいたい同じである。特に曹長岩とは、ほんのわずかの違いしかない。
普通の石ころとひすい輝石の区別が難しい理由も、ここにある。
含まれる元素は同じだが、構造が違うだけなのだ。
他方、ネフライト(Ca2Mg5Si8O22(OH)2 とCa2Fe5Si8O22(OH)2 )はアルミニウム元素を含まないという大きな違いがあり、他の石と区別しやすい。

長石類でも特にきれいなのは、玻璃長石(サニディン)、曹微斜長石(アノーソクレース)であり、これの外観のきれいなものを「ムーンストーン」という。
もともとはきれいな長石をカボションカットすることで得られる青や白の光沢を月光に見立てたため、その名前がある。

どこにでもある石が純粋に集まったものを宝石とみなす、という同じ方法で、どこにでもある石英が「水晶」という宝石になっている。


長石だと思う。石英より比重が軽い。青白い光を通し、非常に美しい。磨けばとんでもないお宝になるだろう。

結晶の一部に七色に光を反射する部分が。これは私の持っている石の中では唯一である。

七色に輝く部分は、月長石だろう。写真には写らないが、青白い光を放つ

すこし磨いてみようかな

長石は海岸に行けばごろごろ転がっている。
どこにでもある石であるが、ときどき純粋な形で見出されることもある。
そういうものを人は「宝石」と呼ぶのかもしれない。

だから「ひすいでない」と思って、駐車場に石を捨てないほうが良い。
私は昔その中から特大のカーネリアンを拾った事がある。