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2024年8月1日木曜日

登っていない

 


6月以来、山に行ってない。
あまり天候が良くなかったし、梅雨明けして暑すぎるのもある。
全体的に気温が去年より高い。

いろいろ計画していたが、どうも「山が呼んでいる」ようには思えない。
山に呼ばれない場合、私は山に入らない。
まったく、直感でしかないのだけれども、今は行かない方が良い、と思っている。

2024年6月23日日曜日

夏山への登山計画

 

標高3000m級の山は、一般登山者である私にとっては、夏に行く場所。
やはり行くのは北アルプス1択だ。

まだ登っていない山はたくさんある。時間が取れないので、1泊が限界。
1泊以内に帰ってこられる山をチョイスする必要がある。

今のところ、考えているのは、鹿島槍ヶ岳、槍ヶ岳、奥穂のうちいずれか1座。
一番アプローチが良さそうなのが奥穂だけど、テント泊にするか、それとも、小屋泊にするか迷う。
登山を始めて10年以上になるが、まだ、上高地には観光ですら入ったことが無い。
いつも西穂や焼岳の山頂から眺めているだけの場所である。
私はバスが嫌いなので、バスでないと入りにくい上高地には未だに入ったことがないのだ。
(歩いていくと、プラス1泊ぐらいになるだろうな)

その焼岳は、火山活動の活発化によって、入山を控えるように勧告が出ている。
うーん。焼岳がもし噴火したら、上高地はもろに影響を受けるなあ。

ということは、あまり影響を受けない槍ヶ岳や鹿島槍ヶ岳だろうか?
今年の夏山は行きたいところを選ぶのが難しい。

黒部五郎岳も行きたいところだが、結構距離がある。

2024年4月24日水曜日

「道迷い」してしまった時にはどうすれば良いか

 

山歩きをしていると、時々道がわからなくなることがある。
少し迷った場合は、すぐに元の場所まで戻ることで、ほとんどの場合は正規のルートに復帰することができる。
しかし、ある程度進んでから、道がわからなくなったときは厄介だ。

山では、正しい方の道が草で分からなくなっているのに、間違った道の方がきれいになっている場合がある。
見かけがきれいに整備されている道でも、間違った道であることがあるのだ。
そこに進んでしまうことによって、自分のいる場所が完全にわからなくなってしまうと、パニックになる。

今の時代、GPSという便利なものがあるおかげで、ほとんど今の位置を見失うことはないが、それでも、谷間とかにいると、GPSの誤差が大きくなることがある。
誤差が大きくてGPSが使えない、ということになると、本当に道に迷った、ということになる。

山岳遭難の約半数を占めるといわれる「道迷い」は、なぜ起こるのか。
やはり気のゆるみが最も大きな原因だが、
「この道は以前来たから知っている」という思い込みや、山歩きに慣れてきたころに起こる「自信過剰」にも起因している。

こまめに自分の位置を確認し、少しでも疑問があれば「疑う」事を決して忘れてはならない。
山の中で「道迷い」してしまって、亡くなった人は多い。
「自分はそうならない」という過剰な自信は、捨てた方が良い。

2024年4月14日日曜日

登山にはいい季節 されど油断禁物


 この間の山行は、終日好天にめぐまれてとても良かった。
今の時期は残雪期の終わりごろで、中標高の山なら雪も硬く、登りやすい。
ただし、気温の変動が激しく、朝方は凍結しており、昼からは踏み抜きが多くなってくる。
また、下山するころの気温が、下界で30度近くに達していることもあり、熱中症に注意しなければならない。
紫外線が一年で最も多い時期でもあるので、日焼け止めは必須。あと、目を守るためにUVカットグラス(サングラスの色の濃いものでも、紫外線をカットしないものもあるようなので、注意)が必要になってくる。

積雪は1m以下になっているだろう。ツリーホールの深さで大体の積雪量がわかる。たとえ踏み抜いた場合でも、上がれなくなることはまず無いだろう。

硬い雪付きの稜線歩きは、この時期にしか味わえない爽快感がある。
春霞でやや視界が悪い場合もあるが、運がいいとかなり遠くまで見えたりする。
美しい景観を見ると、ああ、山にきてよかったなあ、と思える。
私はいつも単独行。だれもいない山頂にいるのが好きである。
この日も、結局登山開始から終了まで、一人の人間とも出会わなかった。
出会ったのは、まだ冬毛のでっかいウサギ一羽であった。
とても満足であった。

2023年7月27日木曜日

暑くて登山どころじゃない

 

気象庁 アメダスの画像を加工して使用

本日27日正午の気温。
全国のほとんどの地域で30度以上になっている。
今まで、これほどの高温が連続した7月というのは記憶にない。とても異常な事態だと思う。

平地で仮に35度だとすれば、単純計算で標高1000mで29度、2000mで23度、3000mで17度ということになるが、実際は直射日光の影響もあり、体感温度はもっと高い。
標高1000m前後の山は、たぶん登ると熱中症になる危険性が極めて高い。
2000mぐらいでも、この気温で運動をすればかなりの汗をかき、脱水になる可能性がある。
登山で快適な温度はおよそ15度前後だと思う。ということは3000m前後の山が良いのだが、そこに行くまでが暑く、かなり体力を削られた上で空気も薄いということになれば、予期せぬ体調不良が起こったりする。
第一、日本の山岳で標高3000mを超える山がいくつあるだろうか?

ということで、最近の気温では登山はお勧めできない。

2023年6月16日金曜日

なめとこ山の熊


宮沢賢治は人間の「業(ごう)」の深さを特に感じた人だったように思う。
彼の作品がどこか心の奥底に触れるのは、それが何人にもあてはまる部分があるからだ。

なめとこ山の熊』も、そのような作品の一つだと思う。
猟師の小十郎は、「なめとこ山」で熊を狩る猟師だ。「なめとこ」とは「滑床」のことではないだろうか?
候補としていくつかの山を想定されているサイトもあるが、作中に出てくる「淵沢川」は、青森県の奥入瀬川の支流に実際にある名前である。
「なめとこ山」と名付けられた山は、岩手県内にある。ただしこれは賢治の生誕100周年の時に付けられた。したがって実際、賢治がどの山をモデルにしているのかは定かでない。
とにかく、白神山地周辺はマタギ文化の有るところで、大きな熊も生息している地域だ。

小十郎は熊の胆と毛皮を取って生活している猟師である。
しかし好きでやっている仕事ではない。家族を養うために、やっている。
苦労して取った熊の胆や毛皮は町に売りに行くのだが、商人に安く買いたたかれる。

ある時、熊の母子が月の夜に語り合う姿を見て、自分の職業の「業の深さ」を悟る。
そして最後には、熊に殺されて死ぬ。
この場面の賢治の描写が非常に印象的である。

「おお小十郎おまえを殺すつもりはなかった」
 もうおれは死んだと小十郎は思った。そしてちらちらちらちら青い星のような光がそこらいちめんに見えた。
「これが死んだしるしだ。死ぬとき見る火だ。熊ども、ゆるせよ」と小十郎は思った。それからあとの小十郎の心持はもう私にはわからない。
 とにかくそれから三日目の晩だった。まるで氷の玉のような月がそらにかかっていた。雪は青白く明るく水は燐光《りんこう》をあげた。すばるや参《しん》の星が緑や橙《だいだい》にちらちらして呼吸をするように見えた。
 その栗の木と白い雪の峯々にかこまれた山の上の平らに黒い大きなものがたくさん環《わ》になって集って各々黒い影を置き回々《フイフイ》教徒の祈るときのようにじっと雪にひれふしたままいつまでもいつまでも動かなかった。そしてその雪と月のあかりで見るといちばん高いとこに小十郎の死骸《しがい》が半分座ったようになって置かれていた。
 思いなしかその死んで凍えてしまった小十郎の顔はまるで生きてるときのように冴《さ》え冴《ざ》えして何か笑っているようにさえ見えたのだ。ほんとうにそれらの大きな黒いものは参の星が天のまん中に来てももっと西へ傾いてもじっと化石したようにうごかなかった。

人間が死ぬときには「形容しがたい」非常に強い光を見る、と言われている。
その様子が描かれたあと、「回回教徒(イスラム教徒)」が祈るように、というから、五体投地の姿勢で、熊たちが輪になって小十郎を弔う。
まるで、お互いの業を見つめあうように。

雪山の描写も見事である。実際に登ってみると、まさにこのような世界が広がっているのが雪山だ。

賢治は仏教徒であるから、殺生を嫌い、肉食をしなかったといわれる。
しかしながら、猟師であるが故の殺生という生業を、批判してはいない。
これは人間が生きる一つの姿なのだ。
そうしなければ生きられないのである。実に悲しい「業」である。

この小十郎という猟師はクマに殺されたのではあるが、そのことによって魂の救済を得たのかもしれない。「何か笑っているようにさえ見えた」という記述がそれを示しているように思える。

山に登れば熊がいてもおかしくない。
私もたくさん肉を食べたなあ。
殺されても文句は言えないのではないか、と思った。

2023年3月19日日曜日

私はずっと登山初心者

 


「山」という場所は、いつ行っても危険と隣り合わせの場所だ。
なんでもない場所で躓いたり、足を滑らせたりする。
十分注意していても、思いがけないことがある場所である。
「慣れているから大丈夫だ」という慢心のようなものが出てきたら要注意だ。
何回同じ山に登っても、同じ条件であるということはない。
道の状況は前回とは同じではない。
同じでない、ということは、新しい山に登っているのと同じことではないだろうか?

遭難して行動不能になるのは、油断、慢心、緊張感の欠如が原因であろう。
そして山に対する畏敬の念を常に持ち続けなければならない。
謙虚な気持ちで山に登らせていただく。
それがなくなった時、事故が起こるのだと思う。

常に初心に帰り、「自分は山の専門家とは違い、アマチュアの初心者ハイカーである」という自覚を新たにする。。。それだけで引き返す決断ができたり、無謀なことはしなくなる、と思う。
山登りだけでなく、人生すべてについて。

2023年3月17日金曜日

最近よく遭難の話をきく



春山は遭難が多い季節かもしれない。
やはり、私のような初心者が、雪のある山に行くのが原因だろうか?
確かにそのような事例もあるが、かなりベテランの方々が、雪壁の崩壊などによる事故を起こされているように思う。
私は1月2月に森林限界を超えたことはないが、3月には一度ある。
非常に寒く、一歩間違えば間違いなく死ぬだろうな、と思った。
下が晴れていても上に行くと、ものすごい風が吹いていることがあった。
6年ほど前の三月の上旬、乗鞍岳での事であった。
この時は分厚い雪山用のグローブをしていても、指先の感覚が無くなるぐらい、寒かった。
強風でどんどん体温が奪われる。急いで防寒着を羽織ったが、指先がかじかんで、なかなか着られない。
そのうち、目が痛くなってくる。命の危険を感じたので、山頂まで30mほどのところで撤退した。
この時、ゴーグルも、バラクラバも、雪山用のしっかりしたスノーシューも持っていなかった。
まだ今より少し体力があったから行けたのかな?
しかしもし、クレバスにはまっていたら、死んでいたかもしれない。
遭難はそういう「まあ、大丈夫」という油断から簡単に起こる。

特に今は、4年間のコロナ騒動がようやく落ち着いてきた時期。
私は4年間、あまり体を鍛えてきたとは言えず、しかもそれだけ年齢も重ねている。
急に動けば、思わぬ事故になる、と思った。

最近山での事故が多いように思う。
急に動かずに、徐々に体を慣らしていくことが重要なのではないか?

2022年11月29日火曜日

冬山への準備


 12月上旬に寒波予想。そろそろ本格的に雪山シーズンが到来するであろう。
雪山は寒いが、運動しているとちょうどよい。
ただ、体の末端部が冷えるので、冷えないような対策をしておけばほぼ快適な登山ができる。防寒テムレスが最強だと言われているが、山ではこれでも冷えることがある。
手袋はやはり山用のものを持って行かないと不安だ。
また、雪の降り始めなので柔らかく、スノーシューが大いに活躍できる。
全体的に装備が重くなる。冬用のザックは多少大きめのものが必要になる。
しかし、ついに長年使っていたマムートのザックの内張がだめになってしまった。
寿命である。
そこでモンベルの中型ザックを注文。
スノーシューを簡単に取り付けられる構造であること、が購入の決め手になった。
ザックにスノーシューを取り付けるために、今まではベルトを使用していたのだが、不要になりそうだ。
防寒着もなるべく多く持っていきたいので、夏用のザックの転用は効かない。

2022年10月23日日曜日

越中駒ヶ岳 やはりきつかったんだな

先日登った越中駒ヶ岳の動画をいくつか見たが、足がつって遭難しかけた、という方の動画を見つけたので、シェアさせてもらいます。

僧ヶ岳までは比較的穏やかなのであるが、駒ヶ岳へ向かう尾根に入ると、がらりと様相が変わる。
いったん100mを下り、その後300mぐらい登る。
そして、やはり山頂直下の岩場がキーポイントになる。

動画のご夫婦は、奥様の方は登頂されたが、旦那さんの方は登頂を諦められたようだ。しかし帰り道、奥様の方が岩場の下りで足が筋肉痛を起こして歩けなくなられた。
幸い、エネルギー補給で回復されたようであるが、もしも完全に動けなくなっていたら、救助要請されていたことであろう。

やはりこの山は「きつい」部類に入るのだ。
私の感覚としては、白山(標高差1500m)よりも、大日岳(標高差1500m)よりも、難しく感じられた。
標高差としては、白山、大日岳には及ばないが、アップダウンがあり、道の状態がワイルドで、予想以上に体力を削られる感じがした。

しかしながら、今まで登った中で1,2を争うほどの絶景。
苦労して登るだけの価値は、絶対にある。
あまり知られていないマイナーな山であるが、印象深い山になった。

2022年7月13日水曜日

山の日 ≒ 山休みの日?


7月18日は「海の日」であり、8月11日は「山の日」である。
しかし、夏は海にも山にも、行く気がしない。
この間(6月21日)に白山へ行ったぐらいが、ギリギリのタイミングだったかな?

最近の登山系SNSを見たり、ニュースを見たりしていると、海には早くも「カツオノエボシ(電気クラゲ)」が発生、山には多量のブユが発生しているらしい。
温暖化の影響もあるのか、クラゲや虫たちの活動が活発になっていることがうかがわれる。
「ブユに目の周囲を噛まれ、山中でビバークを余儀なくされた」「全身をかまれて病院に行った」などの報告が見られる。

以前、夏は海や山のレジャーシーズンであった。しかし最近は「海休み」「山休み」の期間になりつつある。
気温も以前より高く、熱中症の危険もある。
ひどい暑さの中、多量の虫にかまれながら、急坂を登るのは、楽しくないばかりでなく、危険ですらある。

ブユに噛まれると、痛いのはもちろんであるが、10日間ほどかゆみに苦しまなくてはならない。以前鍬崎山に行ったとき、全身を噛まれたことがあるが、とても痒かった記憶がある。
これ以来「虫が多い」という情報がある場合、入山を控えている。

もちろん、森林限界以上にいけば、ある程度虫は減る。しかし西穂高岳の山頂(2909m)でアブを見かけたことがある。暑いときには相当標高の高いところにもいるようである。
当然ながら標高の低い西穂山荘以下の樹林帯には多量のブユがいて、ひどくかまれた。

ハッカ油などである程度の被害は防げるが、虫の数が多いと、どうしようもない。

2020年10月11日日曜日

西穂高岳は本当に危ない山だ

西穂高岳で60代の男性が滑落死

西穂高岳 主峰下り 2019/11/5

西穂高岳はロープウエイで2100m付近まで行け、そこから登山をスタートできるため、今まで8回ほど登山している。
そのうち、山頂まで行ったのが4回ほど。
しかし、この山は他のどんな山よりも注意しなくてはならない点がある。

1、ロープウエイで急に標高を稼ぐため、体が慣れない。


新穂高ロープウエイに乗れば、約7分ほどで2168mの「西穂高口駅」に到着する。登山者はここから登山することになる。
気圧の変化が激しく、高山病になりやすい方は注意だ。
体調のすぐれない時は、ここから先には行かないほうが良い。
万全な体調で無いと、高山病の症状が出やすくなる。山頂は2900m以上ある。
独標でも標高が2700mある。上の方はかなり空気が薄い。
空気が薄いと、正確な判断ができなくなる。脳に酸素が行きにくくなるからだ。

2、岩場のレベルが高く、絶対に気を抜けない。


西穂高岳の主稜線は、西穂山荘から始まる。この先は大きな岩場になっており、そこを登りきると丸山に到着する。
丸山からガレ場を登ると、いよいよ本格的な岩場に入る。手前でストックを仕舞い、岩場に向かう。重い荷物はデポしてかまわない。
2700mの独標までが、一般レベルの登山者が行けるところである。
これから先は、岩場のレベルが格段に違ってくる。
独標から先は上級者向けのルートとなっている。足場が10cmぐらいしかない場所、崩れやすい細尾根のガレ場、三点支持が必要な岩場の連続、岩場のトラバースなどが連続し、絶対にミスは許されない。
ミスは即、死を意味する。
安易に入ってはいけない。特に筋力が弱ってくる高齢者の方は、昔どんなに登れていたとしても、簡単に入らないほうが身のためだ。
ほとんどの事故が独標から先で起こっている。
ここは落雷が多い場所なので、鎖は剱岳より少ない。
岩場の難易度は剱岳より上だと考えて良いと思う。
決してなめてはいけない。登山系SNSの影響か、最近ここに入る人が増えているように思う。死亡事故がかんたんに起こってしまう場所だ。
あまりヤマレコやYAMAPの記事を信じないほうが良い。
簡単に行ける場所ではないのだ。

3、岩がやや脆く、足を取られることがある


さらに恐ろしいことに、穂高の稜線は岩が脆い。少なくとも剱岳よりは岩が薄く、場所によってはナイフの歯のように鋭く尖っている岩がある。
ぺらぺらの岩が道に転がっている。これに足をおくと、簡単に滑る。
特に危険なのが8峰「ピラミッドピーク」の下りである。
ここは何度注意しても、よく浮石をふむ場所だ。

西穂高岳は毎年死者の出る、本当に危険な山だ。
「みんな登っている」からといって、絶対になめないで欲しい。
何と言っても、奥穂高岳から連なる、日本でもっとも難易度の高い稜線の続きなのである。
一般登山者は、山の専門家と違うのだ。

2020年10月8日木曜日

健康になるための登山 (何で山に登るのだろう?)

薬師平より黒部五郎岳

YAMAPを退会して3日。すこし落ち着いてきた。
以前ヤマレコをやめた時も、同じようにしばらくは寂しかったが、すぐに慣れた。

SNSには依存性があるので、ちょうどタバコをやめた時のような感覚に襲われる。
人間の本能的な部分に影響するものは、とても厄介だ。

登山系SNSを利用すると、知らず知らずのうちにゲームに巻き込まれてしまう。
以前ヤマレコをやっていてだいたい予想は付くから、今度は大丈夫、と思っていたがやはり巻き込まれそうになってしまった自分が情けない。

山は競争して登るものではない。
(ましてや今はコロナ禍の真っ只中。登山競争なんて論外の環境である)
この辺りで、なぜ自分は山に登るのか、考え直してみようと思った。

1、身体的に健康になるため


そもそも、私が山に登るようになったきっかけは、腰痛に対する治療効果を期待したからであった。
登山に使う筋肉は、体幹を支えるので、これを鍛えることによって腰痛が楽になったことは間違いない。
また、ハードな運動なので多少の重労働に耐えられるようになった。
躓いて転ぶことが明らかに少なくなった。
これらの効果があったので、登山を続けることが出来たのだと思う。

一方、山は危険な場所である。ときどき「ひやっ」とするようなミスで、けがをすることがあった。
けがをするときはたいてい心が落ち着いていなかったり、疲れていたり、睡眠不足であった時の方が多かった。
ただ、どれだけコンディションが良くても、けがをするときはした。
原因が分からないのに、けがをすることがあるのが「山」という場所なのである。

2、自然に親しむため


日常とは違った、圧倒的に美しい光景を体感し、人間の住む世界には存在しない動植物を観察できるのも登山の魅力であった。
人間社会の、単調で機械的な環境を離れ、それ以外の世界があることを実感できた。

半面、「山」はその厳しい自然環境によって、人間の侵入を拒む場所でもあると思った。
ときどき「わたしがこんな場所にいても良いのだろうか?」という感覚になった。
多くの登山者が道を踏み荒らして深くえぐられた登山道もみた。
ごみが放置されていたりするのも目にとまった。
いったん破壊されると元にもどらない自然を、人間が壊しているのが感じられ、悲しくなった。

3、精神を正常にするため


日常の生活ではどうしても「競争」に明け暮れる。それは山の動植物だってある意味、おなじだと言えるだろう。
しかし、人間社会という場所には「人間」以外の動植物はほとんどいない。自然の社会では違う種の動植物が環境を住み分け、お互いに共存しあっているように見えた。
人間社会というものは、極めて単調な、機械的な社会である。
その中に居れば「人間同士のあつれき・衝突」が起こるのも無理はない。
なかなか人間にとって共存するということは難しいことらしい。
このため人間社会にばかりいると、非常に精神が疲れる。
それ以外の場所を見ることは、精神の癒しになる。

しかし「登山系SNS」が出来たことによって、登山でも人間同士が競争するようになった。
登山をスポーツの一種だと思うことは自由だろう。
しかし一方で山を神・仏の住まう神聖な場所である、という登山者の意識が無くなってきているように思う。
最近そのことが、とてもつらく感じられるようになってきた。
人間の都合によって神仏の御座が「競争の場」と化してしまっていることに、大きな不快感を感じている。
これも「西洋的なアルピニズム式登山」の影響なのだろうか?

日本人がもともともっていた、「山」とのきずなが、失われつつあるように思っている。

2020年10月7日水曜日

コロナ禍の中での登山について

 


政府やマスコミが、経済を動かす必要性から、さかんに外出を推奨しているようだ。
しかし、有効なワクチンも、治療薬もまだ確立されていないのが現状だ。
この中で外出することは、非常にリスクがある。
そのため、考えている人はまだ自粛を続けているようだ。

コロナの影響は思った以上に深刻だ。この間、久しぶりに山に行った時の雰囲気が尋常でないことは、はっきり分かった。
明らかに人出が少なく、半額キャンペーンをやっていても、半額条件が解除になる人数まで、人が来ていない。
「自粛はしなくていい」というのはあくまでも建前であって、本音のところ、人々はまだ警戒を解いておらず、政府やマスコミの笛ではだれも踊っていない。
(これは今後、予想以上の不景気が進行することを意味する。たいへんなことだと思う。今はまだ序の口なのかもしれない)

登山の世界でも、有名な登山家は自粛を呼びかけ、山を持つ県は「山に入っても良いが、それなりのリスクを覚悟するように」警告し、山小屋は今期の営業を中止しているか、早期の小屋仕舞いを実施している。

以上のようなことから、登山はまだ自粛すべきであることが分かる。
多くの危険をくぐり抜けてきた、経験の豊富な登山家ほど、この傾向は強い。
彼らはリスクというものが何なのか、肌身に感じて知っているからである。

2020年9月1日火曜日

登山前に摂取しておくとよい栄養

 


登山はとても体力を使うスポーツである。
普通で3000kcal、きついときは6000kcal以上のエネルギーを消費する。

そのため、まずは登山日までに高カロリーの食事をしておく必要がある。

6000kcalの栄養を摂るには、ごはん換算でお椀に10杯である。

豚肉だけを食べるなら、3kg。

カロリーが高いとされる植物油で660g。

なので登山前はカロリーを気にせずにたくさん食べて体力をつけておく。

登山30分ぐらい前に飲むのがBCAAサプリである。アミノバイタルプロを飲んでおくと、筋肉痛が出にくくなる。

あとビタミンC。これは体のコレステロールを変換して負荷に耐えられるようにする。

そしてコーヒー。カフェインは脂肪を燃焼しやすくするらしく、飲んでおけばスタミナを持続できる。

ただし、飲みすぎると心拍数が上がるので、高血圧の人や持病がある人にはお勧めできない。

登山中の行動食は、塩飴程度で良い。きつい運動なので、食欲が減退する。

私は以前まで、バーナーとコッフェルを持って行って、ラーメンなどを食べていたが、今ではそのような食事を摂ることはない。消化しにくい食事を摂ると体力が奪われるからだ。

したがって、昼食に摂るのはカロリーメイトやプロテインバーなどの固形物とゼリーだけだ。

前日までに十分な栄養を摂取しておけば、登山中に余計な栄養は必要ない。ただし水分は過剰なほど摂取しなければならない。プラティパスなどのハイドレーションシステムを積極的に利用して、十分な水分補給は欠かせない。

以上、かなり味気ない登山食ではあるが、十分な栄養と水分さえあれば人間は歩き続けることができるので、このようにしている。

登山開始時の栄養補給は特に重要で、これによって登山中のパフォーマンスは大きく異なってくる。

2020年8月30日日曜日

標準コースタイムに近い登山は良い登山

 


若い時なら「どれだけ速く登れるか」を競っても良い。
なぜなら、体力がそれだけあるし、脚力もそれだけのスピードに耐えられるだけあるからだ。
おまけに若いときは回復が早い。くたくたに疲れ切っていても、一晩眠ればまた歩ける。

しかし50歳を越えるようになってくると、体力が落ちてくるのが手に取るようにわかる。
判断力もそれに伴うように落ちてくる。
若い時なら撤退を判断できたような状況でも、なぜか強行したりするようになる。

山岳遭難のほとんどを60歳以上の登山者が占めるというデータをみれば、この傾向は明らかである。
歳をとると、自分の体力を十分に認識できなくなっている人が多いことが分かる。

「まだまだ、若い者には負けないよ」と、頑張っている人がおられるのはわかる。
しかし年をとると、どうしても体力が落ちてくる事実をしっかり認識したほうが良い。

『山と高原地図』に載っている「標準コースタイム」は

1.40から50歳の登山経験者

2.2,3人のパーティー

3.山小屋泊装備

4.夏山の晴天時

を想定して計算されている。

たとえば、この間登ってきた「薬師岳」の場合、12時間40分。
少々遅いように思えるが、後から考えると、これぐらいの時間で歩けば一番よいだろうな、と思える。
私は12時間。標準タイムより40分ほど速く歩いていたことになる。
実感としてやはり、すこし無理がかかっているのが分かる。

しかしながら中には6時間台で往復する人もいる。

YAMAPで日帰りしている人のタイムを見てみると、8時間から9時間が大半のようだ。標準コースタイムの七割ほどの時間である。ほぼ、競歩のようなスピードでないと、このタイムで往復は無理だろう。普通の人が参考にしてはいけないペースであることは、明らかである。

彼らがどのくらいの年齢なのかは分からない。記録から年齢は分からないからである。

私は登山者であり、トレイルランナーではないので、なるべく標準コースタイムに近い登山が出来ればよい登山だった、と自己評価できるのだが、この間の登山はやや速すぎたようだ。

今度行くときは、山小屋に泊まってゆっくりして登りたい。

「標準コースタイムが一番無理なく登れるペースである」

このペースに近づけるように努力しよう。

2020年8月12日水曜日

パルスオキシメーターを導入

新型コロナの影響で品薄になっているが、中国製のものは手に入る「パルスオキシメーター」を導入。
登山時の心拍数と血中酸素濃度を把握し、ペース配分を正確にできるようになる。

これを使って調べてみると、私の安静時の血中酸素濃度(SpO2)は97%。
心拍数は50前後。これは普通の人よりもやや少ない。

コーヒーを飲んだりすると、心拍数が上がる。登山時の目標心拍数は以下の式で求める


カルボーネン法

目標心拍数=(220−年齢−安静時心拍数)×運動強度+安静時心拍数

私の場合、登山をかなりきつい運動(70%)とみなすと、

(220-50-55)×(70/100)+55=135.5

だいたい135前後まで上げればよいという事になる。
あくまで目安であるから、100付近で安定して運動できればまあまあではないだろうか?

マラソンランナーなどでは走っている時でも70前後の人もいるという。
心拍数が少なければ少ないほど、長時間の運動に耐えるだろう。
まだ使い慣れていないが、これで大体のペース配分を作れるだろうと思う。


休憩時、コーヒーを飲んだ状態。少し心拍数が上がる。

安静時心拍数

2020年8月10日月曜日

山には行けない山の日

 

例年の事なのだが、8月11日の「山の日」は、登山に行けた試しがない。
いや、行けたとしても行かない。
この時期は、暦の上では立秋を過ぎ、夏から秋へ季節が変わる時期であり、山の天候が安定せず、しかも暑いのである。

このため私の中では「山の日」は、山に登る日ではなくて、「山を思う日」となっている。
地球温暖化のためか、湿度が高く、登りにくい。
高度を上げても、気温が高いことも多い。

8月後半になってくると、標高の高い山ではフリースが必要になってくるほど気温が下がることがあるが、8月前半はまだそこまで寒くない。しかし、午後から雷雨になることもある。

1967年に発生した西穂高岳落雷事故は8月1日、2012年に発生した槍ヶ岳落雷事故は8月18日と、落雷死亡事故はたいてい8月に発生している。
8月は特に気象の急変に注意すべき月なのである。
雨が降れば急に気温が下がり、急速に体温が奪われるため、ゴアテックスの雨具は必須だというのは登山の常識である。この時期はとくに雨具が必要である。

さらに今年は新型コロナによって、メジャーな北アルプスの山小屋は休業していたりする。
追い打ちをかけるように、長野県岐阜県では群発地震のために地割れが発生していたりして危険なようである。

「今年の夏は特別な夏」と東京都の都知事も言っていたように、登山に関しても何かがいつもとは違う特別な悪条件が重なっている。

こんな時は、近場の山に出かけるので精いっぱいだと思われる。
くれぐれも無理をしないようにしたい。

2020年7月17日金曜日

想定外の長い梅雨



予想以上の長い梅雨のため、そして新型コロナウイルスがまた再燃してきたため、アウトドア活動は一切できない状態が続いております。
今年は登山者にとって、「山に登れない」一年となるかもしれません。
すべてにおいて、あまりにも条件が悪すぎるのです。こんな時に登山をしても、面白くありません。
条件が整えば、近い場所には行けると思いますが、県境をまたぐ登山は、あと何年か先までできないかもしれません。
予想できない自然環境が、人類を苦しめています。
これも何かの警告だと思って、しばらく登山を自粛することにします。

2020年7月9日木曜日

上高地災害

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200708/k10012503811000.html

一昨日来の大雨により、松本から上高地に向かう158号線では、複数個所で土砂崩れが発生。
釜トンネル前でも発生し、上高地は封鎖状態である。

今年は上高地に入るのはあきらめたほうが良い。
乗鞍岳もだめだろう。

北アルプスに梅雨前線が当たり、多量の雨を降らせた。

近年は雨の降り方が違う。