2020年3月18日水曜日

石の検討 やはりひすいの判別は難易度が極めて高い

石拾いの後は、毎回石の検討をする楽しみがある。
一発でひすいと分かる石は良いが、ロディン岩やキツネ石と判別しなければならない石がほとんどなので。
見た目はそうでなくても、中には何か入っていそうな石も多い。
悩ましいところだが、そういう悩みも、石拾いの醍醐味ではないか。



判別が難しい石。真ん中の大きな石はロディン岩のようで、表面はざらざら。左下は灰色ひすいのようにも見えるが、結晶が見えないので違うかも。右下は含有率の低いひすいではないかと思っている。

ロディン岩のように見える石も、一部分にはひすい色に光を通す場所もある。

石英の色の通り方ではないが、ひすい結晶が見えないタイプ。

含有率が低いと思われるタイプは、ほんのりと緑色で、透過色もごく薄い。
こういう、ひすいかどうか分からないタイプが、いちばん悩ましい。
ほとんどが違う鉱物か、きつね石なんだと思うけれども。

ひすいの判別は、本当に難しい。
一概に「これが正解だ」とは言えない部分がある。

よく結晶があることが特徴だと言われるが、海岸は結晶のある鉱物だらけだ。
ひすい結晶の大きさも、最初は小さいと思っていたが、どうやらいろいろな大きさのタイプが存在するようなのである。
ひすいが重いのは確かだが、ひすい以外にも比重の高い鉱物はごまんとある。

こればかりは、相当の経験を積まなければ、正解には至らないのではないか、と痛感している。
非常に難解で奥の深い世界だ。

ひすいが一つの鉱物で構成されているルビーやサファイヤなどのコランダムみたいなものであれば、判別も容易だ。ましてやコランダムはブラックライトに反応する。
ひすいに対しては、これらの判別法は通用しない。