2020年10月11日日曜日

西穂高岳は本当に危ない山だ

西穂高岳で60代の男性が滑落死

西穂高岳 主峰下り 2019/11/5

西穂高岳はロープウエイで2100m付近まで行け、そこから登山をスタートできるため、今まで8回ほど登山している。
そのうち、山頂まで行ったのが4回ほど。
しかし、この山は他のどんな山よりも注意しなくてはならない点がある。

1、ロープウエイで急に標高を稼ぐため、体が慣れない。


新穂高ロープウエイに乗れば、約7分ほどで2168mの「西穂高口駅」に到着する。登山者はここから登山することになる。
気圧の変化が激しく、高山病になりやすい方は注意だ。
体調のすぐれない時は、ここから先には行かないほうが良い。
万全な体調で無いと、高山病の症状が出やすくなる。山頂は2900m以上ある。
独標でも標高が2700mある。上の方はかなり空気が薄い。
空気が薄いと、正確な判断ができなくなる。脳に酸素が行きにくくなるからだ。

2、岩場のレベルが高く、絶対に気を抜けない。


西穂高岳の主稜線は、西穂山荘から始まる。この先は大きな岩場になっており、そこを登りきると丸山に到着する。
丸山からガレ場を登ると、いよいよ本格的な岩場に入る。手前でストックを仕舞い、岩場に向かう。重い荷物はデポしてかまわない。
2700mの独標までが、一般レベルの登山者が行けるところである。
これから先は、岩場のレベルが格段に違ってくる。
独標から先は上級者向けのルートとなっている。足場が10cmぐらいしかない場所、崩れやすい細尾根のガレ場、三点支持が必要な岩場の連続、岩場のトラバースなどが連続し、絶対にミスは許されない。
ミスは即、死を意味する。
安易に入ってはいけない。特に筋力が弱ってくる高齢者の方は、昔どんなに登れていたとしても、簡単に入らないほうが身のためだ。
ほとんどの事故が独標から先で起こっている。
ここは落雷が多い場所なので、鎖は剱岳より少ない。
岩場の難易度は剱岳より上だと考えて良いと思う。
決してなめてはいけない。登山系SNSの影響か、最近ここに入る人が増えているように思う。死亡事故がかんたんに起こってしまう場所だ。
あまりヤマレコやYAMAPの記事を信じないほうが良い。
簡単に行ける場所ではないのだ。

3、岩がやや脆く、足を取られることがある


さらに恐ろしいことに、穂高の稜線は岩が脆い。少なくとも剱岳よりは岩が薄く、場所によってはナイフの歯のように鋭く尖っている岩がある。
ぺらぺらの岩が道に転がっている。これに足をおくと、簡単に滑る。
特に危険なのが8峰「ピラミッドピーク」の下りである。
ここは何度注意しても、よく浮石をふむ場所だ。

西穂高岳は毎年死者の出る、本当に危険な山だ。
「みんな登っている」からといって、絶対になめないで欲しい。
何と言っても、奥穂高岳から連なる、日本でもっとも難易度の高い稜線の続きなのである。
一般登山者は、山の専門家と違うのだ。