龍護の尾根の石 |
やたらこのブログのアクセス数が上がってるな、と思ったらテレ朝の番組「博士ちゃん(サンドウィッチマンや芦田愛菜が出ているらしい)」で、糸魚川真柏の話が紹介されたらしい。
番組は見ていない(その存在すら知らなかった)が、何でも糸魚川真柏はまだ存在する可能性がある、という話だったらしい。
うーん。確かにまだある可能性はあると思うが、戦前から行われた乱獲のために、あったとしてもごく小さな苗しかないだろう。それも、ほんとうに少数しか無いと思う。糸魚川真柏は成長にとんでもなく長い時間がかかるからだ。
こんな木は、もしあったとしても特別天然記念物ものだろうな。
それに、この場所は「ユネスコ世界ジオパーク」の範囲内であり、どんな鉱物、動植物も採取してはならない。これらの自然遺産は、自然の中にあってこそ意味があるもの。人間のあさましい金銭欲の犠牲になってはならないものだ。もしも傷つけたりすれば、それこそ「祟り」があることは間違いない。それ自体生きている「神」と言えるほどの存在だ。人間の庭の飾りにするなんて、御門違いも甚だしいというものだ。
どうしても糸魚川真柏が欲しければ、麓の糸魚川の街に行って、育苗された幼木を手にいれることは可能だ。これだと10000円ほどで、そこそこのものを買えるだろう。
こんな厳しい環境の中で、何千年もの間、風雪に耐えて生育している植物は、それだけで見るものに勇気を与えてくれるだろう。大切にして後々まで伝えて行かなければならない、と思う。
明星山の貴重な自然遺産は日本の宝である。これらの宝を大切にすることを忘れたら、それこそ、日本の国が滅んでしまう、と思う。