成分はすべて二酸化ケイ素(SiO2)であり、庭の砂粒の中にも、泥の中にも、コンクリートに混ぜられる砂の中にも存在する、ごくありふれた物質である。
ガラスは二酸化ケイ素を主成分としている。
しかしながらこれのきれいな結晶は「水晶」と呼ばれ、純粋で透明な天然ものには驚くような高値が付くことがある。
また、上記のような多彩な形態をとり、それぞれが別の貴石として扱われる。
どこにでもあるが、これほど多様な形態をとる石は無いと言える。
海岸や河原を歩くと、どこにでも見られる石であるが、きれいな石はキープするようにしている。
こんな石との出会いも、石拾いを楽しくする。
これらはすべて石英が別の形態を取った石である。右上の赤い石は碧玉(ジャスパー)と言われるもの。 |
カーネリアン(紅玉髄)。石英の微細な結晶が集まったもの。オレンジ色 |
玉髄(カルセドニー)の縞模様があるものを瑪瑙(アゲート)という。これは白い縞模様がある。白い部分は蛋白石(オパール)だという。裏側は細かい石英の結晶で埋め尽くされている。 |
これは緑玉髄か、ブドウ石か、透輝石か、悩ましい石であるが、表面の結晶は石英のように見える。 |
玉髄のように微細な結晶ではなく、単結晶のものが水晶。これは玉髄の一部にガラスを思わせる単結晶の部分がある石。おそらくこの部分は水晶なのであろう、と思われる。 |