2020年10月24日土曜日

紛らわしい緑入りの玉髄

下の石は波の中から拾い上げた石だが、緑のスポットが見えたし、透明度も高かった。
「もしかしたら、高品質のひすいなのか」と期待していたが、乾いてくるとはずれだったことがわかった。
この「ガラス質」が、石英とひすいは共通する部分なのである。
あまりにも透明な石は、ほぼひすいではない。もしあったとしても非常に見つけにくいと思う。
たいてい、そんな石は拾われてしまった後だ。

期待すると拾えない。長時間の石拾いで疲労してくると、石英でもロディン岩でも、ひすいに見えてくるものである。あまり長時間やりすぎると、どこにでもある石がひすいに見えてくる。
「きつね石」とはよく言ったものだ。

つまるところ、自分の眼が自分を欺いているのである。
欲に駆られて拾うと、失敗ばかりする。
それは人生でも同じかもしれない(笑)
下の方に緑色のスポットが!これはもしかしたら、と思って拾った
光の通し方はまさにガラスである。比重は2.5なので玉髄で確定なのだが、〇印の部分の緑色が、水中では実にきれいに見えるのだ。まあ、きれいな石なのでサンプルとしてキープ。しかし紛らわしいよなあ。