2020年10月19日月曜日

クマの出没が激しい 危険

 クマがショッピングセンターに立てこもり

クマのうんこ 2020/10/5 白山北縦走路 三方岩岳付近

今年はクマの出没が激しく、連日のように人身被害のニュースが流れている。
特に日本海側での事故が多いようだ。
このような状況で登山するなんて、論外である。危険すぎる。

私は今年薬師岳の折立登山口で、生まれて初めてクマに遭遇した。
前日車中泊であり、夜中に車の周りをうろつかれたときは、臨戦態勢になった。
(のちに、ニュースでクマが車のドアを破壊して車内を荒らした、という話を知った。)

私が見たのは子熊だというが、体長は1mぐらいあり、車の中から至近距離で見た時は大型犬のように見えた。動きはすばやく、移動時に足音が全くしない。
これは戦っても勝てないな、と思った。

ただ、幸いなことに、向こうから積極的に襲ってくるようなことは無かった。
至近距離で、急に遭遇した時に、クマは驚いて襲ってくるのだ。
こっちの存在に気が付けば、向こうもむやみに襲ってくることはない。

音の出るものを携帯するのは効果がある。私はおもちゃのピストルを携帯したが、多少耳が良くないようで、2発目にやっと気づいてくれた。
高い音の出るクマ鈴は有効だという。ただ、その効果を実感したことはあまりない。
出来れば爆竹のような大きな音のするもののほうが良いように思った。

もしも出会ってしまった場合、目をそらさずゆっくりと後ろに後退するのが良い。
至近距離で間に合わない場合は、顔と首を守るため、首を手で保護し、うずくまる。
ザックを背負っているのも効果的だという。
とにかく、最初の一撃は顔や首を狙ってくるので、それを防がなければならない。

クマは山中を歩いていると、たまに威嚇してくる。
「ドドドドー」「ゴロゴロ」みたいな威嚇音を発してくる。
重低音なので、すぐにわかる。
これを聞いたら、出来るだけ早く、その場を離れることだ。

街に降りてくるのは、山にエサが無いからだ。
餓えたクマは興奮状態になっていると思われる。とても危険である。また人間の住んでいる場所にはクマの隠れる場所が少ないのも原因だ。
クマは人間を見れば逃げるものだが、里に下りてくる個体は、エサを求めてやってくるので、行動が大胆になっている可能性がある。

そもそも、クマのえさが不足しているのは、今年の温暖化による異常気象が原因だ。
その遠因を作っているのは、私たち人間に他ならない、ということも忘れてはいけない。