2020年5月20日水曜日

角閃石とひすい

この間拾ってきた石の比重を計ってみたら、そこそこ重いものがあった。
もちろんひすいだとは言えないが、少しひすいが混じっているか、角閃石かであろう。
角閃石は大体黒いが、中には緑色のものもあり、糸魚川にはけっこうあるように思う。
これもまたひすいと間違いやすい石で、比重も3ぐらいある。

※メモ
角閃石の特徴は、黒や深い緑、繊維状の構造、表面がけば立っているようにみえる、一方向の結晶、などであるように見え、比較的わかりやすい。


ひすいの色は白いが、角閃石があると緑色がつくような気がする。
つまり、緑閃石の細かい結晶であるネフライトも、角閃石の一種だということになる。

角閃石は一般的な造岩鉱物であり、珍しくない。どこにでもある石である。道路に敷いてある砕石の中にも、多分含まれているものがあると思う。

緑色のものは、ひすいと見分けがつかないものがある。
まあ、目視で判断するのは不可能だろう。フォッサマグナミュージアムの職員さんにでも聞いたら分かるかもしれない。

以前にも書いたように、ひすいとは何かを考えてはいけない。考えてもたぶんわからない。
翡翠は非常に定義があいまいな石である。
ひすいを少しでも含んでいれば、ひすいだと判断する人もいれば、80%以上の含有率が必要だと考える人もある。
つまり、どうだってよいのである。
拾った人が、きれいだと思えば、それがひすいなのだ。

比重3。緑のスポットが入るが、透過は無し。表面のきめも細かくない。艶がない。

比重3.1ぐらい。アクチノライトとは違う。角閃石の塊のように見える。

一部分が緑色をしている。比重2.9ぐらいあるので、石英や曹長岩ではない。おそらく一部にはひすい輝石を含んでいるだろうが、緑色の部分は角閃石だと思う。ただ、ごく一部だが、角閃石ではない緑色の部分がある。ロディン岩の可能性もあるが、ロディン岩独特の陶器のような質感はない。