2023年3月17日金曜日

最近よく遭難の話をきく



春山は遭難が多い季節かもしれない。
やはり、私のような初心者が、雪のある山に行くのが原因だろうか?
確かにそのような事例もあるが、かなりベテランの方々が、雪壁の崩壊などによる事故を起こされているように思う。
私は1月2月に森林限界を超えたことはないが、3月には一度ある。
非常に寒く、一歩間違えば間違いなく死ぬだろうな、と思った。
下が晴れていても上に行くと、ものすごい風が吹いていることがあった。
6年ほど前の三月の上旬、乗鞍岳での事であった。
この時は分厚い雪山用のグローブをしていても、指先の感覚が無くなるぐらい、寒かった。
強風でどんどん体温が奪われる。急いで防寒着を羽織ったが、指先がかじかんで、なかなか着られない。
そのうち、目が痛くなってくる。命の危険を感じたので、山頂まで30mほどのところで撤退した。
この時、ゴーグルも、バラクラバも、雪山用のしっかりしたスノーシューも持っていなかった。
まだ今より少し体力があったから行けたのかな?
しかしもし、クレバスにはまっていたら、死んでいたかもしれない。
遭難はそういう「まあ、大丈夫」という油断から簡単に起こる。

特に今は、4年間のコロナ騒動がようやく落ち着いてきた時期。
私は4年間、あまり体を鍛えてきたとは言えず、しかもそれだけ年齢も重ねている。
急に動けば、思わぬ事故になる、と思った。

最近山での事故が多いように思う。
急に動かずに、徐々に体を慣らしていくことが重要なのではないか?