この間の山行は、終日好天にめぐまれてとても良かった。
今の時期は残雪期の終わりごろで、中標高の山なら雪も硬く、登りやすい。
ただし、気温の変動が激しく、朝方は凍結しており、昼からは踏み抜きが多くなってくる。
また、下山するころの気温が、下界で30度近くに達していることもあり、熱中症に注意しなければならない。
紫外線が一年で最も多い時期でもあるので、日焼け止めは必須。あと、目を守るためにUVカットグラス(サングラスの色の濃いものでも、紫外線をカットしないものもあるようなので、注意)が必要になってくる。
積雪は1m以下になっているだろう。ツリーホールの深さで大体の積雪量がわかる。たとえ踏み抜いた場合でも、上がれなくなることはまず無いだろう。
硬い雪付きの稜線歩きは、この時期にしか味わえない爽快感がある。
春霞でやや視界が悪い場合もあるが、運がいいとかなり遠くまで見えたりする。
美しい景観を見ると、ああ、山にきてよかったなあ、と思える。
私はいつも単独行。だれもいない山頂にいるのが好きである。
この日も、結局登山開始から終了まで、一人の人間とも出会わなかった。
出会ったのは、まだ冬毛のでっかいウサギ一羽であった。
とても満足であった。