アミガサダケは、桜の季節になると生えるキノコ。
これはヨーロッパなどでは、モリーユとかモレルとか言われる高級食材なのだそうだ。
しかし日本では見た目の気持ち悪さのせいなのか、あまり食べている人はいないように思う。
実際に少し毒があるようだ。
そのため生食はできず、必ず茹でこぼしてから調理する必要がある。
毒成分は「ジロミトリン」であり、加水分解させると「モノメチルヒドラジン」という物質になり、発散する。
この「モノメチルヒドラジン」が結構毒性が強く、本種の近縁種である、さらに毒性分の強い「シャグマアミガサダケ」の場合、十分に換気をしないと危険なほどらしい。
モノメチルヒドラジンはロケットの推進剤として使われていたことがあるらしい。
下手をすると、宇宙に旅立つことになる(笑)
こんなやばそうなキノコが、なぜ高級食材なのか。
このきのこは強烈なうまみ成分を持っており、「松茸やトリュフ以上」と評する人もいるくらいだ。
まさにトラフグ料理を食べる時のような、スリル感があるようだ。
まあ、シャグマでない普通のアミガサダケだと、それほど毒は多くないらしいが、それでも十分気を付ける必要がありそうだ。
まあ、食べることはないだろうけど。
この姿がグロテスクだなあ。 |
桜の木の近くに生えていた |