2020年4月28日火曜日

高い圧力がかかった石は面白い

断層のある石
糸魚川は沈み込み帯であり、北米プレートがユーラシアプレートに潜り込む地点だ。
これは静岡までの「糸静構造線」という断層を作っている。
この近辺で地震が多いのは、断層が近いからである。

この環境で、地下の高い圧力を受けて変性した岩は、その痕跡を示していることがある。
上の、ネフライトかひすいのような石は、断層を持っている。
こんな硬い石が、数センチもずれている。白い脈がずれているので、そうとわかる。
普通なら、この境界でパキンと割れそうなものであるが、完全にくっ付いている。
相当高い圧力がかかっていたことが分かる。

ネフライトが出来るには5000気圧と600度の熱が必要だそうである。
ひすいは10000気圧と少し低い300-400度の熱で出来る。

きっとあの大きな北アルプスに押しつぶされて出来上がった石なのであろう。

その表情はとても面白い。

人間も、高い圧力がかかっていた人間のほうが、魅力がある。