2020年4月18日土曜日

合成エメラルド

合成エメラルドのクラスター

ダイヤモンド(炭素、C)、サファイヤ、ルビー(酸化アルミニウム、Al2O3)、エメラルド(Be3Al2Si6O18)などは合成石がある。
上のリンクのエメラルドクラスター(クラスターとは塊の意味)は、なかなか素晴らしい出来で、思わず欲しいなあと思ってしまった(お手頃な値段なので、どうかな?)。
天然物はいろいろな不純物が混じるので、純粋にきれいな石を求めるならば、やはり合成石(ガラスなどに色を付けた偽物とは意味が違います。合成石は、天然の石の成分、生成過程を真似て作られるので、コストがかかっているし、美しさも全く違います)の方が良いと思う。
しかもこれらの宝石は、混じりけの無いほうが価値が高いと思うので。

一方の糸魚川翡翠は、不純物のない石は存在しない。
前にも書いたような、ミャンマー産の氷種翡翠などは、限りなく不純物が少ないと思うが、糸魚川にはこのような石は全くないし、発見もされていない。昔は純粋なものもあったらしいが、今は全部拾われてしまっており、ない。
なので糸魚川の翡翠は宝石としてではなく、鑑賞石として楽しむことになる。

鑑賞石としてであれば、石の質にはあまり大きな意味は無い。
極端な話、翡翠である必要すらない。石英であろうが、泥岩であろうが、どうだっていいのだ。

むしろ、形や色、風合いというか、そういうものを基準に選べばよいと思う。
糸魚川の海岸は、石英質の石がたくさんあるので、全体に白っぽく見える。
その中から、自分の持っている盆栽などに合いそうな石を拾ってきて、飾って鑑賞すればよいのだ。
また、木の台を作って載せている人もいる。

ただし、盆栽に載せる場合、よく塩分を落としておかないと、塩害が発生する場合がある。
なにせ長時間、海の中にあったり、潮風に吹かれているものなので。
何日か真水にさらしたほうが影響が出にくい。

鑑賞石にする場合、削ったり割ったり磨いたりすると、せっかくの魅力を台無しにするので、やめておいたほうが良い。自然の造形を楽しむことにこそ意味があるので。

これはロディン岩だろうが、どっしりとした石で、風景が面白い。盆栽に載せると映えるだろうな
糸魚川の石に宝石を求めることはやめておいたほうが無難だ。
石の質や種類を気にせず、面白い形や色に重点を置くと、楽しさがぐんとアップする。