2020年6月6日土曜日

鍬崎山 マイナーな名山

緊急事態解除後の2番目の山は、立山の横にある鍬崎山(2090m。くわさきやま)。
全国的にはあまり有名な山ではないが、日本300名山の一つでもある。
富山市から見ると、南東の方向にピラミッドのように一つだけ尖った山があるが、これが鍬崎山である。
独立峰であり、姿が美しいのでいつか登ってみたい山であったが、今回初めて登頂することがかなった。
今まで敬遠していた理由は、往復11時間以上かかるという長丁場の山であることだ。
登った人が皆大変だ、と言う。しかも今はゴンドラが運休しているから、自分の足で登らなくてはならないのだ。
しかしいつまでも登らないままでは、死ぬまで登れないかもしれない。意を決して登ってみることにした。

感想:
とにかく虫(ぶよ)の多い山であった。今の時期に山に登れば多少の虫はいるのだが、この山は特別多かった。
虫よけスプレーは多めにかけていったが、それでも体中を噛まれた。
なんらかの虫対策が必須の山であることは確か。少なくとも蚊取り線香、防虫ネットは必要だ。
貯水池の上あたりから、大量にまとわりつかれた。早朝出発だったので、余計多かったのかもしれない。
稜線に出ても、山頂にいても同じであった。
半袖、短パンだったので余計悪かったのか?しかし長丁場で、暑かったので他に方法が無かった。
服装をもっと考えなければならない、と思った。

虫よけをかけてきたのに、ものすごい虫の数。休憩もままならないまま、約4時間で山頂に到着。独立峰なのでたいへん景観が良い。

空にはおもしろい形の雲がある。残雪の北アルプス。

この岩が鍬崎山の最高点。

登ってきた尾根を振り返る。ほぼ直登。

雄大な薬師岳、北ノ俣岳、黒部五郎岳

山頂の標識

山頂にある山桜。これを前面に立山連峰の写真が撮れる

藪の中にあった2等三角点の説明板。

雪渓も少しあるが、すぐに終わってしまう。今日は気温が高く、体が暑さに慣れていないので、とてもつらい。

独標から鍬崎山を振り返る。ここからだと、のこり1kmぐらいの距離かな?

唯一の岩場。距離はほんの少し。

独標から少し下ると、登山道が崩壊しているところがある。ここは注意しなければならない。

まだ落ち葉が残っているので気を付けないと滑る

稜線から樹林帯に入ると、涼しくなる。しかし虫(ぶよ)の攻撃は続く。

あまりに虫の攻撃がしつこいので、帰りはこの導水管の横の階段を使わせてもらって一気に標高を下げることにした。

すごく急な階段だったが、その分速く標高を下げられるんだよね。