昨日書いた、苦土リーベック閃石曹長岩にはストロンチウム斜方ホアキン石(奴奈川石)が含まれることは割と多いそうだ。
青海川には苦土リーベック閃石曹長岩が河床にある場所はあるそうだが、奴奈川石その他希少な鉱物を含む原石は上流の金山谷以外には無いという。
またここから産する苦土リーベック閃石曹長岩には、世界でここからしか発見されていない「青海石」が含まれることがあるという。(青海石の詳しい説明は、ここをクリック)
先日拾った石には、奴奈川石と思われる黄色い鉱物が多数含まれているようだから、この石が金山谷から海岸に流れ出たものであることは間違いなさそうである。
世界で糸魚川からしか見つかっておらず、同じ化学式を持つものが現時点で他に発見されていない鉱物が、もしも含まれていたなら、それだけで感動ものである。地球上で唯一の物質なんて、めったに見られるものではないから。
(翡翠などは、世界を見渡せば結構産地がある。最大の産地はミャンマーであり、ここからは糸魚川のものよりさらに高品質の翡翠を産出している。他にもロシアやグアテマラでも産出している)
じっくりと観察して、探してみることにした。
この褐色の鉱物は、繊維状であるけれども、母岩の中に埋没しているように見える。 |
別の角度から見ると、少し繊維質であることだけは、かろうじてわかる。これが青海石なのだろうか? |
その他にも今まで見たこともないブルーの結晶を見つけた。これがベニト石というものなのかな?この石はサファイヤよりも美しいと言われているらしい。この母石は非常にたくさんの鉱物から構成されて居るようで、観察に飽きることがない(他にもいろいろ含まれているようである)。 |