海の妖怪は陰湿で、生きている人をとにかく死なせようとするため、怪談のネタには事欠かないでしょう。日本では平家の武者の亡霊が甲冑姿で海上に集まっていたり、海外でも幽霊船の目撃談などがありますね。基本的にかわいげなどが一切ない、本気で人を危なくさせる海の妖怪の取って置きの怪談をご紹介します。(出典:http://protelt.com/umi-youkai/uminoyoukai-5)
海の妖怪は、山の妖怪のように「話せばわかる」というタイプの妖怪ではないらしい。
濡れ女、七人ミサキ(もともとは池に関係する妖怪らしいが、海辺にも現れるという。要は「水」に関係する妖怪なのであろう)など、海で亡くなった人が化けたものではないか、と思われる妖怪が多い。
海は山に比べて、危険の種類が違う。相手は大海原、海水。
大波にさらわれて溺れれば、どこにも逃げ道は無く、ただ死あるのみ。
濡れ女は非常に残忍な「牛鬼」の手先であり、混沌の象徴である「赤子」を人間に渡す。
赤子は急に重くなり、逃げようすると「牛鬼」があらわれ、渡された人間を食い殺すと言う。
海は、漁師が「甲板板一枚、下は地獄」と表現したように、失敗すると容赦無く人間の命を奪う自然環境だ、ということであろう。
穂高のジャンダルムから滑落したとしても、助かる人間はいる。
しかし、海岸の絶壁から、海に転落すれば、ほぼ、助からない。
下が水だ、ということは、それだけ危険なのである。
ヒスイ探しで、けっこう荒れた海の中を探索する人たちや、波打ち際より沖を何のためらいもなく歩く人たちを良く見かける。
非常に危険な行為だと思う。特に、親不知近辺の日本海は波が荒く、突然の大波に会うと、命が縮む思いをする。
もしかしたら、山よりもずっと危険なのかもしれない。
ひすいなんて、ただの石ころだよ |
神秘の光、というほどのものでもない。ガラスの仲間。命をかけて採集するほどのものでもないし、それほど価値のあるものでもない。 |