2019年10月18日金曜日

ひすいの結晶

ひすいの特徴として、よく言われるのが「味の素みたいな結晶」があること。
ヒスイ輝石は、細かい結晶の集合なので、かならずこの結晶がある。

下の写真は真正のひすいをマクロ撮影したもの。
磨かれた石ではあるが、その特徴である結晶は光を反射して輝いている。

「ひすいであるかどうか」に関して、一部分だけひすいを含んだものは、比重が軽くなる場合があり、その場合は、「結晶があるかどうか」が一つの判断材料になる。

大きさは1mm〜3mmと言われているが、それは違うと思う。
おそらく0.5mm以下だと思う。
もっと緻密なものになると、肉眼で確認するのは難しくなる。

だが、この結晶構造であることこそ、ひすいの1番の特徴である。
味の素、というよりは非常に細かい、きらきらした結晶が見えるか、どうか。

しかしながら、他の鉱物にも結晶が見られることもある。
その場合、ひすいのように細かくなく、それこそ何ミリもある大きな結晶であることが多いように思う。石英の結晶は特に大きく、1cmぐらいかそれ以上ある場合もある。それはそれだけで判定材料になる。

インターネットにはさまざまな情報があるが、それぞれが違う見解を示しているため、絶対にこれが正しい、というものがない。ひすいの判定が極めて難しい証拠である。

ただ、鉱物学的に、ひすいは細かい結晶が集まっているものであることは明らかなので、実際に結晶の様子を見て判断することは間違いではないと思われる。

非常に細かい結晶で構成されている。よく「針状だ」といわれるが、小さすぎてそのようには見えない。