2022年9月28日水曜日

プーアル茶餅を入手 雲南省産

 さいきん凝っているものに、「プーアール茶(普洱茶)」がある。むかしおみやげでもらった時に飲んだのが最初だが、これ以来プーアール茶の味が好きになってしまった。
人によっては「かび臭い」「堆肥のにおいがする」などと言われ、敬遠される場合もあるが、それはたぶん品質の良くないプーアル茶を飲んだからだろう。
品質の良いものはまるで質の良い紅茶のような味と香りになる。
特に「生茶」と言われる、自然熟成されたプーアル茶はそのようになる。
「プーアール生茶」は熟成させれば熟成させるほど味わいが出るため、中国では一時期投機の対象にされて、価格が異常に上昇したことがあるそうだ。しかし現在はバブルが弾けたのか、また普通の価格に戻りつつあるようだ。
「プーアール熟茶」は、生茶に麹菌などを混ぜて、早く完熟させたものであり、熟成された生茶を手軽に味わえるようにしたものだ。
熟茶の歴史は50年ほどで、新しい製法である。
海外や中国北部に輸出されるのはほとんどがこの「熟茶」であり、プーアール茶と言えば一般的には熟茶のことを意味する。ただし、最近は日本でも「生茶」が少し流通するようになったという。
「熟茶」は麹菌を混ぜて完全発酵させたお茶であるために、ほのかに麹菌のにおいがする。「堆肥のにおい」という表現があたっているか、どうかは分からないが、乾燥させた果物のにおいがするのである。
味はこくのあるもの、さっぱりと甘いもの、すこし渋みがあるように感じられるものなど様々だが、こくがあって、後味が甘く、長く余韻のあるものが良いらしい。
渋みや苦みのあるものは、原料の茶葉が良くないらしい。
今回買ったものは2005年に生産された「熟茶」である。熟茶は何年たっても味は変わらないらしい。ただ、口当たりは多少まろやかになるともいう。

雲南省昆明市でパッケージされたプーアール熟茶である。普通は357gなのだが、これは200g版だ。「金針貢餅」と書いてある。この会社の所在地を調べると、パンダで有名な雲南野生動物園の前だった(笑)

パッケージを開いてみる。状態は良い

少し崩してみたところ。紙が入っているのは、品質保証書らしい

2005年に生産されたものだから、17年経過している。さっそく味わってみたが、非常にまろやかな味に仕上がっている。