2022年10月9日日曜日

野生、都市


 私はほとんどを自然や田舎に親しみながら暮らしてきた。
都市の人から見れば「うらやましい」と思うかもしれない。
しかし、田舎暮らしは気ままなだけではない。明らかに都市とは生活の利便性が違う。
また環境も都市とは全く違う。

先日、コロナ禍も明けたので、6年ぶりに都市から帰ってきた人がいたのだが、うちに泊まるだけで体調を崩してしまった。
「田舎は腐海だからねえ」と冗談を言っていたが、やはり都市では排除されてしまっているような様々な菌やウイルスが空中を飛び交っているのであろう。
アレルギーのある人は、特に反応が出やすいようだ。
私のように慣れてる者はどういうことはないが、数百年も細菌が積み重なっているような場所に入れば、免疫のない人はやられてしまう。
また、薬を買いに行こうにも、最低でも30分ぐらい車で走らないと、買ってこられない。
都市なら店まで歩いて行けるだろう。
だから、このような中で暮らしていると、どうしても野生の知恵の方が信用がおけると思ってしまう。

都市と田舎。どちらが良いとは言えないと思うのだけれども、若い人たちはどんどん都市に出ていき、田舎は老人ばかりになっている。
最近はその傾向がとても加速している。
どうであれ、それが世の流れなのだ。
受け入れるしか、ないだろう。