以前に書いたページでも言ったように、西穂高岳は気軽にアクセスできる割には危険な山である。
登山イメージを図にすると、以下のようになる。何回か登っているが、自分の中ではだいたいこのような印象だ。
独標(2701m)は、ほぼ白山と同じ標高である。山頂まではここから300m登らなくてはならないが、ここからが「急に」難しくなってくる。
足場は細くなり、岩場のレベルがぐっとあがる。初心者は独標の山頂に立ったら引き返すとよい。また、天候が悪い場合もここから先には行かない方が良い。岩場で足を滑らすと、本当に命が無いと思う。実際、毎年といっていいほど、亡くなる方が出る。
なぜ危ないか。それはあまり手がかり(ホールド)がないからだ。落ち着いて探せばちゃんとあるのだが、初めての場合、非常に分かりにくい、と思う。
冬に行く人もあるが、基本的にしっかりしたパーティーで、ロープワークのきちんとできる人がいないと、行けないと思う。
ヤマレコやYAMAPに「行った」という記事があふれているので、誰でも行けるのか、と誤解してしまうようだが、なかなか、気安く行けない場所だ。
行かれる方は、本当に十分注意してください。