2022年9月14日水曜日

チェルノブイリと福島原発事故では線量が比較にならない

 

日本の基準では1年間の被曝線量は2.1mSvぐらいである。これは時間に換算すると

2100μSvになるので、2100÷365÷24=0.23μSv/hで、一時間に0.23μSvを超えない限り、大丈夫だ、ということになる。

福島では0.02mSvであるから、20μSv/h、チェルノブイリの場合は2から5mSvであるから2000μSv/hから5000μSv/hの線量を受けた子供が多かったという。

チェルノブイリの子供たちは、福島の子供たちの250倍もの放射線を浴びた。チェルノブイリ原発の事故がいかに大きな事故であったかが、これからもわかるのである。

チェルノブイリ周辺ではいまだに1000μSv/h=1mSv/hの場所があるという。これは2時間もその場に居れば、日本で一年間に浴びる放射線量を超えてしまう線量である。

ウクライナ戦争では、ロシア軍がそのような場所で塹壕を掘り、体調不良者が続出したという。

また、チェルノブイリ原発事故では放射性物質がヨーロッパ中に撒き散らされ、一部では空間線量が0.3μSv/hくらいの場所もいまだにあるのである。

福島原発では幸いにして、原子炉格納容器が爆発しなかったので、比較的軽度な汚染で済んだ。

しかしながら、一部では高い場所もあり、帰還出来ない方々がたくさんおられる。

原発はいったん事故を起こすと、広範囲に被害を及ばす。しかし、電気がなければ、経済がまわらない。

文明の宿命なのかもしれない。