2022年5月18日水曜日

ルビー原石を入手

クリスティーズで37億円で落札されたルビー(リンク) 

ルビーはダイヤモンド、エメラルド、サファイヤと並んで高額な宝石で知られている。
しかしながら、最近では人工的に作れ、また天然石であっても加熱によって色を鮮やかにできるために、低品質の石が出回っている。
宝石としてリングやネックレスに加工されてしまった後では、もはやそれがどんな石であったか、鑑定するのは難しい。
非加熱のままで、ハトの血に譬えられる真っ赤な色を持つ石は、ミャンマーで産出し、「ピジョン・ブラッド」と言われ、ひすいの「ろうかん」に相当する最高級の石であり、とても一般庶民の手に届くものではない。

以下の石は、とあるオークションで落札したものだが、どうだろうか?
まあ、最高の石も、低品質の石も、同じルビー(コランダム)であることは、同じじゃないか?(笑)
私みたいな貧乏人でも、億万長者になった気分になれないだろうかねえ。

光を通してみた。青い色が混じるのは、ルビーとしてはあまり良くないそうだ。しかし、今までに見たことがないような色だ。これがルビーなのか!

サラミソーセージみたいな石だ、と言わないでほしい(笑)ずっしりと重みがあり、比重があることは確実だ(コランダムの比重:4)

不純物や割れが入っているので、加熱されていないかもしれない。表面には母岩の残滓が付着。

61カラット(12g)。小指の先ほどもあるルビー。昔フビライカーンだったかが、指の大きさのルビーと一つの街を交換したそうだ。

磨けば少し光が出るのかな。
しかし切断面に3方のきれいな結晶が見えるので、このまま鑑賞するなり、お守りにさせていただいたほうが良いようだ。
良いオークションであった。満足。