2022年5月20日金曜日

廃坑探索はとても危険



 いつも行っている金剛堂山の近くに、昔黒鉛を採掘していた高清水鉱山(リンクは鉱山村の廃墟を訪れた方のブログ)がある。ここはかつて日本国内の1/4の黒鉛を産出していた大きな鉱山であった。
鉄礬ザクロ石があるらしく、ブログによれば、地元の人が「昔の坑道はクマの家になっており、とても危険な場所」であるという。

上の「遺構調査機構」さんのページにもあるように、廃坑はとても危険な状態だ。
そもそも、管理されていないから、落盤、崩落、そして竪坑への滑落、転落などがあり得る。
水が入っていることもあり、その場合、竪坑の位置はわからない。
また、薄い岩盤を踏み抜いて、そこから水が風呂の栓を抜いた時のように落ちることもあるという。そこに吸い込まれたら、ほぼ助からない。
また、ヒ素やその他の有害な物質、有毒ガスなどが充満していたり、危険な生物がいたりする。
(多くの廃坑はあまりに危険なため、立ち入り禁止になっていたり、坑口がコンクリートで封鎖されている場合が多い。)
新型コロナウイルスが中国の奥地雲南省の銅鉱山の穴に住んでいるコウモリのウイルスであることを考えると、その危険さが分かるであろう。

廃坑に近づくことは、沢登りや洞窟探検以上に危険である。

山登りで稜線を歩くのが「天国」であるとすれば、廃坑探検はまさに「地獄」と言っていも良いかもしれない。

しかしそれでも行く人がいるのだよね。。。