2019年9月27日金曜日

僧ヶ岳周辺の地質は複雑

僧ヶ岳の周辺の地質を地質図Naviで調べてみると、非常に複雑なことがわかる。
石灰質片麻岩、苦鉄質片麻岩、珪長質片麻岩、泥質片岩から成り、駒ヶ岳側に少し進むと、花崗岩が現れる。
狭い範囲でこれほど入り組んだ地質の場所はあまり無い。
主に飛騨帯(日本最古の地質)が高い圧力で変性作用を受けたものである、と思われるが、糸魚川側とは、全く異なった地質である。
飛騨片麻岩は、20億年ほど前の大陸由来の岩盤が、何度も変性作用を受けた岩で、日本最古の地質であるに対し、糸魚川側は比較的新しい5億から2億年前の地質である。
登山道を歩いていると、何度もきらきら光る結晶片岩を見ることができた。
また変性作用を受けたと思われる石灰岩を見ることができた。
大陸由来の古い岩盤に、新しく岩盤が衝突した証拠である。
興味深い地質である。

出典:地質図Navi https://gbank.gsj.jp/geonavi/geonavi.php#12,36.76328,137.55790 産業技術総合研究所より
僧ヶ岳山頂部の風衝草原。これは地質的に珪長質片麻岩の上にあり、金剛堂山のものと同じだ。

飛騨片麻岩がたくさんある場所。

これが飛騨片麻岩。20億年の歴史を刻んでいる岩だ。金剛堂山にもある。

鉱山道の分岐(鉱山道は上部の烏帽子尾根との合流付近から仏が平に向かう、宇奈月尾根と並行する水平道のことです。ここはそれよりかなり下です。しかし道の痕跡のようなものがあったので、間違って入らないように、虎ロープが張られていました。訂正)。この辺りでめずらしい石をたくさん見ることができた。非常に大きな岩もあった。