2019年9月21日土曜日

波の高い海岸の危険性

新潟県の海岸で5人水難事故(2014年)

親不知付近の海岸は急に深くなっている。しかも、北アルプス北端から伸びる海谷が、ずっと沖まで続いており、波が高くなりやすいことがわかる。

普通の海岸でも、波の荒い時に波にさらわれると対処のしようが無い。ウォータースライダーに乗った時のように、沖まで引き込まれる。そしてその上に高い波が押し寄せ、溺れてしまう。

冬場になると東北の季節風が吹き荒れ、この海域特有の「寄り回り波」という波が来る。
市振海岸では街そのものが波にのまれたこともある。

日本海に低気圧や台風が来ている時、および、低気圧が過ぎて波が治った時などは、天気が良くても危険なのが、この海域の特徴である。
日本海の荒波は、特別である。



ヒスイ拾いは、波の穏やかな時が良い。
高い時は、とても渚まで接近できない。
波にさらわれた場合、まず助からないと考えたほうが良い。一気に深場まで引き込まれると思う。

冬場に4m、5mの波はざらにあり、市振の街が寄り回り波に襲われた時の波高は10m近くあったという。
下の動画は2008年2月、入善の芦崎地区に寄り回り波が押し寄せた時のものだが、ほとんど津波のような勢いであることがわかる。




一見穏やかそうに見えるが、いったん牙を向くと、コンクリートの壁を崩すほどの勢いがある。大自然の力は計り知れない。