2021年3月2日火曜日

ロディン岩とひすいの混合タイプ

 


ロディン岩とひすいは同じような環境にあるため、非常に見分けにくい。
ひすいと混じることがある場合、さらに訳が分からなくなってしまう。

比重がだいたい同じだ、とすれば、どこからどこまでがひすいで、どこからがロディン岩なのか、はっきりとわからない、ということになる。
表面がつるつるで、結晶があり、角張っているなどの判断基準はいっさい通用しない。

そもそも、自然石でありながら単一の鉱物で出来ている石など存在しない。
それは、考えてみればすぐにわかることである。
自然界には118種類の元素があり、それらが複雑に結合してさまざまな物質が出来ているのである。

それらを正確に分析することは、たいへんな作業である。
たとえば料理は食材と調味料をミックスして作るが、出来たあとにどれが調味料か?と指摘することはできないようなものだ。
これが大根で、これが人参で、ということは言う事ができるだろうが、どれが醤油でどれが味噌かを指摘することはできない。そもそも味噌が含まれていることすら分からない場合もある。

料理の様に材料が最初から決まっている場合ですら、混じっているものが何かを指摘することは困難である。
ましてや自然界で偶然の力によって混合されたものの成分など、目視や感覚で分かるはずもない。
X線などで科学的に分析すれば、ある程度の答えは出る。
しかし、そのような機械を持っていない場合、何が含まれるかを正確に判断することはできない。

だから分かりにくい石を拾った場合、あまり考えないことにした。