毎年いまの時期に登る「金剛堂山」。
今日は快晴の予報。おやすみをもらって、行くことにした。今日を逃したら、多分しばらく山行できないから。
快晴で「これなら楽だな」と思っていたが、とんでもない。
金剛堂山は自然の厳しさを私に教えてくれた。台風かと思うぐらいの烈風。スノーシューを履いていたのでなんとか体は支えられたが、時々耐風姿勢をとらないと体ごと持っていかれそうになる。金剛堂山でこれほどの風を経験したのは初めてだ。
なんどもくじけそうになる。すぐに消えていくトレース。クレバスがどこにあるのか、わからない。恐怖と戦いながら、なんとか山頂に到着したのであった。
下の方はほぼ無風だったのに、片折岳を過ぎたあたりから風が強くなってくる。山頂付近はかなり雪煙が舞い上がっている。大丈夫だろうか? |
標高を上げるにつれ、烈風が襲いかかる。顔に氷の粒が当たり痛い。 |
山頂に到着したが、烈風は最高潮。多分風速30mは超えていただろう。体を支えるのがやっと。 |
中金剛にはとても行けない。 |
急ぎ風景を撮影。空気が澄んでいるため、この世のものとは思えないほどの絶景。 |
北アルプス |
山頂の祠の陰に退避するものの、ほとんど効果なし。早々に下山開始。 |
こんな風は、乗鞍の猫岳以来だな |
2人の登山者が上がってこられる。 |
すれ違いざまに、後姿を撮らせていただいた。かっこいいな。 |
出来たての雪稜 |
雪庇を横断する地点。 |
風はまったく弱まる気配がない。 |
ここはアルプスか? |
これも金剛堂山 |
例年より、雪庇は小さい |
霧氷 |
標高を下げても、まだ風は強い |
クレバスが見えないので緊張する |
クレバスが反対方向にある。これは意外だった。上りの私のトレースが、すぐ横についているのを見て、ひやっとした。 |
大きな雪庇はまだ健在 |
無事、片折峠まで下りて来られた。 |
晴天なのに、こんなきついこともあるんだなあ。 |
ブナを見て、ほっとした。 |