2019年3月9日土曜日

金剛堂山 烈風(風速30m以上) 快晴だけどやばかった

毎年いまの時期に登る「金剛堂山」。
今日は快晴の予報。おやすみをもらって、行くことにした。今日を逃したら、多分しばらく山行できないから。

快晴で「これなら楽だな」と思っていたが、とんでもない。
金剛堂山は自然の厳しさを私に教えてくれた。台風かと思うぐらいの烈風。スノーシューを履いていたのでなんとか体は支えられたが、時々耐風姿勢をとらないと体ごと持っていかれそうになる。金剛堂山でこれほどの風を経験したのは初めてだ。
なんどもくじけそうになる。すぐに消えていくトレース。クレバスがどこにあるのか、わからない。恐怖と戦いながら、なんとか山頂に到着したのであった。

下の方はほぼ無風だったのに、片折岳を過ぎたあたりから風が強くなってくる。山頂付近はかなり雪煙が舞い上がっている。大丈夫だろうか?

標高を上げるにつれ、烈風が襲いかかる。顔に氷の粒が当たり痛い。

山頂に到着したが、烈風は最高潮。多分風速30mは超えていただろう。体を支えるのがやっと。

中金剛にはとても行けない。

急ぎ風景を撮影。空気が澄んでいるため、この世のものとは思えないほどの絶景。

北アルプス

山頂の祠の陰に退避するものの、ほとんど効果なし。早々に下山開始。

こんな風は、乗鞍の猫岳以来だな

2人の登山者が上がってこられる。

すれ違いざまに、後姿を撮らせていただいた。かっこいいな。

出来たての雪稜

雪庇を横断する地点。

風はまったく弱まる気配がない。

ここはアルプスか?

これも金剛堂山

例年より、雪庇は小さい

霧氷

標高を下げても、まだ風は強い

クレバスが見えないので緊張する



クレバスが反対方向にある。これは意外だった。上りの私のトレースが、すぐ横についているのを見て、ひやっとした。

大きな雪庇はまだ健在

無事、片折峠まで下りて来られた。

晴天なのに、こんなきついこともあるんだなあ。

ブナを見て、ほっとした。