2021年10月2日土曜日

黒翡翠とはどんな石?

真っ黒な石墨を含む石は、ひすい海岸にはわりと転がっている。
わたしが「黒翡翠」だと思うのは、このような石墨を含んだひすいである。
ただし、「曹長岩」や「石英」も石墨を含んでいることがあるようなのである。
詳しいことはそれこそ「成分分析」をかけないとわからない。

深い緑で黒く見えるものは「オンファス輝石」であり、ひすいではない、と思っている。
わたしが探すのは石墨を含んだ、灰色や黒の石である。
これが意外と見つからない。
また、ひすい海岸には黒い脈を含んだ「結晶片岩」も多い。
結晶片岩は、薄い板状に「割れやすい」という特徴を持つ。割れた面を「片理面」といい、この石の特徴を見せてくれる。


黒い石墨を含んだ石たち。この中には比重の低いものもあり、一部にはヒスイを含んでいるのかも知れないが、ほとんどは別の石であろう。黒にもいろいろな種類があり、目視では正確に判別できない。

オンファス輝石と思われる石たち。オンファス輝石が黒く見えるものは厳密にはひすいと言えない。だいたいが濃い深緑であり、それが黒く見えている。

結晶片岩。堆積岩のような岩が高圧で変成作用を受けた岩であり、特徴的な縞模様を持つ。