2024年10月7日月曜日

銅はかなり希少な存在?

地殻中の元素の存在度 - Wikipedia


上の「地殻中の元素存在量」の記事を見ていただくとわかるように、一番多い元素は「酸素」である。これは物質が酸化されているからである。
酸化鉄、水など、酸素と結合している物質が一番おおい。
酸素を除外すれば、最も多いのは「ケイ素」と「アルミニウム」である。
酸素とケイ素だけで、「石英」が出来上がる。
それに3番目のアルミニウムと、6番目ぐらいに存在量が多い「ナトリウム」が結合すれば、「ひすい輝石」ができる。(ひすいがたいした物質ではない、と言うことは以前にこのブログで述べた
このようなありふれた元素でできているものに、命までかけてはいけない。

銅は地殻中に50ppmほどしか存在しない。
これはナトリウムの460分の一の量である。
鉛は意外にも14ppmと少なく、ヒ素に至っては1.5ppmしか存在しない。
銀はさらに少なく、0.07ppm
水銀は0.05ppm
金は0.0011ppm。
もっとも少ない元素は「オスミウム」であり、0.0001ppm(0.00000001%、1億分の1%)しか存在しない。

銅は地殻中には50ppm(0.005%、5千分の1%)存在し、年採掘量は1500万トンある。
金は2800トンしか掘り出されていない。
鉛は280万トン掘り出されているが、それでも銅よりはかなり少ない。

存在量は少ない方であるが、採掘量が多い、ということは人間の社会によく利用されている金属であることを意味する。
この銅が希少だと言えるか、どうかであるが、流通量が多いので、それほど希少だとは言えないであろう。電線や工業機械、電子部品などに非常に広く使われており、人間にとって極めて重要な、有用な金属であることに疑いはない。

しかしながら、国際市場での銅の相場は値上がりを続けており、今後、とても希少な金属になることは十分にあり得るであろう。
「10円玉を保管しておけば、そのうち額面以上の価値が出る」という噂もある。
100年やそこらで、そこまでになることは無いであろうが、長い年月のうちにとんでもなく貴重な金属になることもあるかもしれない。