2024年4月23日火曜日

気になること




ニュースを読んでいると、気になる記事があった。
かつてフランスのミッテラン大統領の補佐官であったジャック・アタリ氏の言葉だ。

”状況は更に深刻です。気候の温暖化が現実に起きているという事実が、あらゆる証拠から明らかになっています。
温暖化は予想よりも加速していて、制御不可能な状況になっているのかもしれません。
ですから2024年は、私たちが乗っている「車」がどんどん道から外れていく年になるでしょう。
「車」に乗っている人たちは、シャンパンを飲み、何が起きているかもわかっていない、そんな状態です。”
我々は地球環境の急激な変化に気が付かず、まるで飲酒運転の車に乗っている人たちのようである、と言っている。
「制御ができないわけではないが、徐々に制御できなくなりつつある」とも言っている。

人間社会のコミュニケーションもおかしくなっている。
人間社会のルールが崩壊している。まるで自然が崩壊しているのとシンクロするようにである。
世間には詐欺がはびこり、簡単に相手を信用してはいけないような状態だ。
どんな社会も分断、不信、闘争が起こっている。
これもまるで「酔っている人が車を運転している」のと、同じような状況だ。
何を言っても、何をしても、止められないような、絶望感を感じる。

この「無秩序状態」は、物理的な「エントロピーの増大」の結果なのだろうか?
だとすれば、元に戻ることはない。そのまま終わりまで行くだけだ。

このような身の回りの環境の変化が、最近特に加速していることがとても気になる。
この先、どうなっていくのか、考えると不安になる。

自然を傷つけてきた人間が、自然から本格的に仕返しをされる日は近いように思う。