2024年4月22日月曜日

油断はいけない


人間には気を付けていても「隙」がある。
山を歩くとき、ついつい「いい景色だ」とか「早く下山しなければ」とか「道がわからない。どこに行けばいいのか」と思っているとき、「隙」が発生することが多い。

普通人間は自分の背後が見えない。これも大きな「隙」である。
背後から落石が落ちて来た時、それを避けることは気を付けていても難しい。
また、突然「クマ」などの危険生物が襲い掛かってくることもあり得る。
これも避けきれない。

問題は、その「隙」を突かれた時の対処である。
自らが傷を負ってしまった場合、自力で下山できるならそうしなければならないが、自力ではどうしようもない場合は、警察に連絡して、助けを頼むしかない。

これをどの時点で判断するか。
それによって、後の展開が大きく変わってくる。
早めに救助要請して、じっと救助を待つのが良いのか、自力で下山するのかを判断しなければならない場合、周りの状況を判断して、何としても自力で下山するのがよかったり、そのまま下山してはいけないかったりするのを、自分で見極めなければならない。
それは自分の経験と直感に頼るしかない。

そもそも、そのような危険な目に遭遇するのは、自分の心のどこかに「油断」があったからだ。
山に登るときだけでなく、すべての事についてもそうであるが「油断」すると、思いもかけない困難に遭遇することがある。
だから何事をするにも、常に「緊張感」が大切である。