2021年12月7日火曜日

この石をひすいと判断してもよいのか?

以前にも書いたように、きれいだと思った石がひすいだと私は思う。
しかし、「鉱物としてのヒスイ輝石」であるかどうか、となると、イメージと実際が一致しない場合もあるだろう。
例えば、以下のような石は、ヒスイ輝石岩である、としている人もいるようだ。
角があり、比重があり、硬い。しかしながら、私はこれをひすいだとは判断したくない。
自分の感覚だが「ひすい独特の雰囲気」がない、と思うからだ。この感覚は全くの主観である。
私の中では、この石は「ロディン岩」に分類されるし、実際今までそうしてきた。
「きれいだ」と思わせる何かがないと、その石に対して、どう向き合ってよいのか、わからなくなるからである。
ひすいは「徳」のある石であり、何も感じられない場合、その存在を特別の存在とは出来ないのだ。

比重がヒスイ輝石の理想比重(だいたい3.3程度)であり、ひすいに見える。しかし、何かが違う。

もし上の石がヒスイ輝石岩であるとすれば、この石もヒスイ輝石岩だという事になる。

私がひすいだと思っている石は、この写真のような石だ。独特の雰囲気がある。この雰囲気は「勘」でしか分からない。