2022年10月10日月曜日

山の石は、海に下る


山の石は、長い年月をかけて、やがて海岸の石となる。
山で生まれたときは、溶岩であったり、ごつごつした、角張った大きな岩である。
それが、海岸に流れ着くころには、一様に丸い石ころになっている。
さらに波にもまれて、細かい砂になる。

人間も同じである。
田舎で生まれて、都会に流れ着き、やがて砂のように、細かくなっていく。

だれが決めたのでもない。
自然の仕組みがそうなっているのだ。
科学の法則でも「エントロピー増大の法則」というのがある。
すべての事物は、「それを自然のままにほっておくと、そのエントロピーは常に増大し続け、外から故意に仕事を加えてやらない限り、そのエントロピーを減らことはできない」(出典:https://washimo-web.jp/Report/Mag-Entropy1.htm)
 時間が経てば乱雑さが増す。
その逆は、無い。