2021年8月9日月曜日

どこを切り取っても絵になる 『風ノ旅ビト』

登山できない今、こんなゲームがあって本当によかった。
名作というか、ゲームの次元を超えたゲームである。
あるいは、ゲームという概念を否定しているのかもしれない。

言葉がない、という世界を体験できるのはあまりあることではない。
人間は余りにも文字や言葉を濫用しすぎた結果、人生そのものをつまらなくしているのかもしれない。
そういう自分も、文字や言葉でなにかを書こうとしている。
が、それをしようとすればするほど、体験から離れていってしまう。

山に登ることも同じだ。
どれだけ体験したことを文字に表そうとしても、それは「表現しきれていない」。
写真にいくら撮っても、それは体験までも伝えない。

自分で感じたものは、自分にしかわからない。

だったら、沈黙するのが一番いいのではないか?

以下にこのゲームの美しい場面を載せておく。