2019年11月7日木曜日

岩稜帯での逆光は怖い

晩秋になると太陽が低く、ルートが見にくくなると感じた。 2019/11/05 @西穂高岳
先日の西穂高岳。
何度登っても慣れることがないね。前回登ったのとはルートが変更されている箇所もあったようだし、「あれ、こんなに難しかったっけ」という場所もあった。
とにかく、なんとか命を失わずに、帰ってこられたことに感謝します。
(穂高の山の神様、無事に帰らせていただき、ありがとうございました)

今回特に思ったのは、行きはほぼ真北向きに進むため問題ないが、下山時太陽光線が目に入り、ルートが見にくかったこと。

「おかしいな、こんなに見にくかったっけ」と思う場面がたくさんあった。
原因は太陽の角度(仰角)にある。

前回登山した7月5日の太陽の仰角は正午で76.48度(西穂高岳の緯度・経度で)。
今回11月5日の仰角は37.79度(正午)しかない。

約40度も、太陽が低いのだ。そのためサングラスをしていても、道が見にくい。
今から冬至になるまで、さらに低くなると思われるので、もっと見にくくなるだろう、と思われる。

雪や氷が付いたあの稜線で、道が見にくいことは大変危険だと思う。

今回はこの危険要素が、完全に頭に無かった。
第一、11月に山頂に行けるなんて、頭の片隅にも無かったからだ。

これから行こうと思う方は、もちろん降雪に対する備えは重要であるが、この太陽の低さにも気をつけて対策をしておいた方が良いと思う。