2019年11月27日水曜日

勝山海岸と天険親不知で久しぶりのヒスイ&旧北陸線トンネル単独行

久しぶりにヒスイ拾いに行った。
収穫は全くなかったが、海岸を歩けてかなりリフレッシュ。
帰り道、「天険親不知」に寄り、旧北陸線トンネルを単独行。
かなりの急坂を下ると、海岸近くにトンネルがある。長さは600mほどか。
それでも、トンネルの向こう側は”点”にしか見えない。非常に暗く、懐中電灯が用意されていたが、私は持たずに入った。
誰もいない。恐ろしかったが、肝試しみたいな感覚でなんとかクリア。
トンネルの向こう側を上がると、「親不知コミュニティー道路」があり、素晴らしい景観を楽しめた。
今日は終始曇りだったが、日本海は曇りが似合う。
晴れているのとは全く違う趣があった。

勝山海岸は先日の高波で流木だらけだった。しかし、何もなかった。

子不知高架橋。国道8号線がこの上を通っているのだ。細い橋桁だなあ。

勝山大雪崩遭難碑。大正11年2月3日、豪雪の除雪作業員を乗せた列車が、この場所で大雪崩に遭い、92名の犠牲者、30名の負傷者を出した。この場所はあまりの険しさのため、冬になると大雪崩が発生するようだ。

何も拾えなかったので、前から気になっていた旧北陸本線のトンネルを歩いてみることに。

これがトンネルの入り口。向こう側は点しか見えない。

とりあえず、一番下まで降りて、ヒスイを探してからにしよう。

昔の人は、こんな場所を歩いたんだな。ただし、今は海岸が狭まっているが、以前はもっと広かったらしい。

さて、トンネルに突入。だれもいない。薄暗いトンネルだ。かなり長い。こういうのに耐性の無い人は、たぶん無理だと思う。

600mほどほとんど暗黒のトンネルを単独で歩いた。向こう側が見えた時はほっとした。

向こう側の出口。ここから、上の道路に向かって登るのだが、これがまた急登できつい。足の弱い方は無理。

やっと上の道路。日本海特有のどんよりした雲。下は断崖絶壁。

砥の如く、矢の如しの石碑。親不知の岩が削りやすかったので、この石碑があるという。要するに、岩を砕くとすっぱり切れ落ちた、ということだろう。

下を覗くと、まさに垂直の崖が迫る。

ウォルターウェストンの銅像と展望台。遠くからみると人が座っているのだと勘違いした。ウェストンはここを北アルプスの起点だと考えていた。

まっすぐに山が海に落ちている様子が分かるだろうか?自然はこんなすごい光景を造るんだなあ、と思ってしばらくの間、物思いにふけってしまった。

親不知高架橋と歌高架橋。

この地域に来ると帰りに必ず寄る「たから温泉」。なぜかここにしか寄る気がしないんだよね。源泉掛け流しだ。すばらしい泉質である。ここの湯に入ると、すべての疲れが取れるような気がするのだ。味はマグネシウムをたくさん含んているからか、塩辛く、苦い。