2019年8月29日木曜日

山に登ったならば。。。

語に「山に登ったならば険しい坂道でもしんぼうして耐えて進み、雪を踏んで行ったならば危い橋でもしんぼうして耐えて進め」とある。この「耐」の一字がきわめて大切である。世上の険しい人情の坂路や、行きなやむ不遇な境遇で、とりわけ、この「耐」の一字を大事な支えとしなければ、どれだけ多くの者が、やぶや穴の中に落ちこまないであろうか。たいていは落ちこんでしまう。 
洪自誠,今井 宇三郎. 菜根譚 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.7046-7050). Kindle 版. 



有名な『菜根譚』の中の一節だ。『菜根譚』は山で隠遁生活をしていた人が書いたものらしいが、この方も山登りが好きだったらしく、ところどころに、はっ、とする言葉が書いてある。

人生においては、この「耐」の一字がとても大切だ。
なかなか、耐えられなくて、横道に逸れてしまうものだが、修正して登山道に復帰しなければ、無事に下山できない。