2019年8月16日金曜日

楽天・三木谷浩史氏も登山するんだね

谷川岳を登る三木谷社長

”ビジネスは根性だ”という三木谷社長。
楽天をあれだけ大きな会社にし、今度は携帯電話のキャリアになるという。
粘り強い前進力は驚異的だ。

しかしこの「根性」というのは、言葉で言うほど生易しいものではない。
限界を超えた地点から、根性が始まるのだから。
あきらめない しつこく食いさがる 不安と恐怖におののきながらも、前に進むしかない、というのは、確かに登山で鍛えられる精神だ。

ここで倒れたら、遭難だ。人に迷惑をかける。何としても自力で下山する。
無事に下山するには、どうすれば良いか。



昨年、今の時期に剱岳に登った。
剱岳は日本で一番きつい山だと言われるが、最初のうち、私はこの山の日帰りにこだわった。
数回失敗し、「自分の体力でこの山の日帰りは無理だ」という結論に至った。
山小屋に泊まったが、それでもやはり試練であった。
剱岳の登山道の険しさは、どの山よりも激しい。

途中で断念しないためには、自分の体力にふさわしい計画を立てなければならない、と思った。
三木谷社長の言う「根性」とは、「無謀」のことではないと思う。
己の実力を知り、それでもその限界に向かって行こう、という気力なのだと思った。

最近は暑さのせいにして、どうも自分を甘やかしているように思う。
これでは、だめだ。

しかしながら自分で最高の力を振り絞っても、届かないものもある。
事実、剱岳を日帰りする人は沢山いる。
また、八ツ峰や北方稜線をロープを使いながら、クライミングする人もいる。
自分の体力、実力、根性がどれほどのものか、よく自覚することも大切だ。

上には上があり、どうあがいても届かない峰もある。
しかし、前に進む歩みを止めてはいけない。

自分の目標は、自分の限界だ。
それにチャレンジし続けることがより大切なのだと思っている。