2023年11月28日火曜日

いいひすい拾った時は写真撮ってみよう

 昨日のひすいはじっと眺めていると、実にいい。
小さいながらも金山谷の「黒翠ひすい」でまちがいない。
何回行っても空振り続きだった後に、久々に良いのが来た、という感じなのだが、こういう時は余計うれしいものだ。

欧米では「黒」は不吉だとしてあまり好まれないが、日本では黒翡翠の愛好者がかなりいる。黒と緑でまず思い出すのが、真っ黒な楽茶碗に入った抹茶の色だろう。
これを「美しい」と思える感性が、日本人の中にはしみ込んでいる。
なので無意識のうちに、この色のコントラストを見ると高級な感じを受けてしまうのかもしれない。

糸魚川ではひすい自体がかなり枯渇し、最近では「滅多に」見つけることができなくなっている。
だから、小ぶりのものでも、ひすいらしい翠が入っていると、感激してしまう。
ただ、めったにこのような幸運は起こらない、ということは言えると思う。

みどりの部分は、太陽光でもみどり色が透ける。最近こんな石はほとんど拾うことができない。

良い色だねえ。黒翡翠のみどり部分は、クロム成分に由来するという。

しっかり層状になっているのがわかる。黒色の部分もすべて炭素を含んだひすいである。

ジェムライトで透過させてみる。濃い緑色だ。


この石は全体にみどり色の部分が含まれる。

2023年11月27日月曜日

久しぶりにひすい 9か月ぶり 黒翡翠

 しばらくヒスイ拾いには行っていなかったが、久しぶりに行った。
山はクマが怖くて入れない。12月いっぱいは警戒が必要とのことだ。

糸魚川に着くと、いつもの勝山は工事車両が停車していて、車が停められない。
まあ、それほど期待しているわけでもないし、ラベンダービーチに行くか。

久しぶりに沼河比売にご挨拶。塗装が新しくなっているような。多分、日本海の風で塗装が剥げてしまったのであろう。ひすいが拾えますように!

波はやや高い。しかし快晴で気持ちが良い。やはり今の時期じゃないと探せない。

トンビが休憩していた。

勝山もきれいに紅葉。しばらく歩いていると、久しぶりにひすいを拾った。金山谷の黒翡翠だ。

ひさしぶりにしっかりした石を拾えたので満足感がある。帰り道、朝日岳がきれいだった。

みどり成分多めの黒翡翠で間違いない。

これがひすいの緑色

1個だけだが、とても満足。このところ、空振りばかりだったのだ。

2023年11月16日木曜日

登山は危険な行為なのか

平気で無謀な登山に挑む人たち

Yahooニュースを読んでいたら「登山は危険な行為であり、危険そのものに快楽を見出す「エッジワーク」だ」と論じるものがあった。
これによれば、登山はあえて危険の中に自分を投入し、生還したことに満足することで成功体験を得る、というのだ。これはギャンブルや万引きと同じである、と。

たしかに登山にそういう一面があるのは否定できない。しかしそれは「登山の仕方」によるのではないだろうか?
危険な場面を回避できたことで「自信」が付くことは、どのような行為でも同じである。
ただし、その行為が「反社会的」であるか、どうかは大きな要素だ。

登山は別に法律で禁じられている行為ではない。
ゆえに、どんな険しい山にも登山道が存在する。
ただし、いわゆる「バリエーションルート」の場合、国立公園法に照らし合わせると、微妙な一面はある。
そこに無許可で立ち入ることにより、自然破壊等が起こりえる、とは思う。

したがって、一般登山道を歩くことに関しては、法律で認められている。
でなければ、多くの著名人や、会社の社長や、公務員まで逮捕されてしまうだろう。
上のリンクの記事の論理からいえば、「登山」は種類にかかわらず、すべて危険行為であり、禁止した方が良い、ということになる。
この記事を書いた方は心理学者だと言うが、多分登山をしたことがないのだろう。

山では危険な状況に陥ることは、平地よりも多いのは確かだ。しかし自動車を運転していても、絶対安全である、とは言い切れないだろう。

登山はその「レベル」によって、危険度は大きく差がある。
要するに「種類」の問題である。
それを十把一絡げに論じるのは、いくらなんでも無理があるだろう。

少なくとも私は、なるべく危険のないように登るようにはしている。
だから、「今年のクマは危険だ」という情報があれば、自粛もするのだ。

2023年11月11日土曜日

歯が割れた


 朝食していると、「なんだか痛いな」と思っていた歯が、突然「ぽき」と音を立てて割れてしまった。

直後に激痛はなかったのだが、だんだん痛くなってきた。歯冠もしくは歯根が破折したと思われる。こうなると、抜歯しなくてはならないだろう。歯科医に予約を入れた。

日ごろから歯の健康には気を遣っているはずなのに、こういうことも起こるものだ。なかなか未来というものは予想のつかないものだ。

今回は歯だったからまだましだったものの、山での遭難やクマの襲撃だったらどうだったか?

きちんとそのリスクに対処できるのか?なにか起こった時に、どう対処するのか、ということは常に考えておかなければならない。

ココヘリへの加入とか、保険とか、携帯電話とかは当然のこととして、自分で対処できなくなった場合の行動シミュレーションが常に必要だ。

年齢を重ねると、山中での「発病」というリスクもある。その場合、どう行動するのか?

もしもの場合、いつ救助要請するのか?

そういう、具体的な場面を予想し、あらかじめ考えておく必要がある。

慎重にも慎重を尽くして、これからも登山を続けていきたい。


2023年11月5日日曜日

石動山 原点の山

 クマがたくさんいて危険なので、奥山から離れた山を歩いてきた。
ここは私が登山を始めて一番最初ぐらいに訪れた思い出深い山でもある。
たぶん、5年ぶりぐらいに登った。
帰りはまだ行ったことのない七尾城経由で下りた。
11月としては記録的な高温で、25度ぐらいにはなっていた。
地球が沸騰している、というのは肌で感じられる。
クマたちが怒るのも、無理もないことだと思った。


石動山に登ってみる

石動山山頂。大御前と言われる。むかしここに天平寺という大きなお寺があり、北陸の修験道の中心地であった。古くから朝鮮半島、中国大陸とのつながりがあったらしい。仏教もいち早くこの地に伝わったのではないか?海から目印になる山で、星辰信仰とかかわりがある。昔大陸から渡ってきた人たちが、この山を目印に航海していたという説もある。

※ 石動山は京都や奈良から見ると、北東から北北東に当たる。
「鬼門」とされる方向であり、昔から忌の対象であった。
比叡山も京都から鬼門の方向にあるので、お寺が建てられている。
「厄払い」的な意味もあるのかも。
星辰信仰は「時間」に関係する。星座は時間とともに周期的に位置を変える。一定の周期で吉凶の物事が起こる現象を、昔の人は大いに恐れたにちがいない。また、それを予知しようとあれこれ方策を尽くしたのであろう。彗星や突然の空の変化は、昔の人たちにとっては不吉のしるしで、そのたびに加持祈祷がなされた。
陰陽道や道教、そして修験道はそのために国家の保護を受けて発展した歴史がある。

この地は私が登山を始めてまもなく訪れた。原点の山である。手つかずの原生林が広がる。以前と違うのは、異常な高温であることである。

帰り道、七尾城城山展望台より、七尾の町。