クマがたくさんいて危険なので、奥山から離れた山を歩いてきた。
ここは私が登山を始めて一番最初ぐらいに訪れた思い出深い山でもある。
たぶん、5年ぶりぐらいに登った。
帰りはまだ行ったことのない七尾城経由で下りた。
11月としては記録的な高温で、25度ぐらいにはなっていた。
地球が沸騰している、というのは肌で感じられる。
クマたちが怒るのも、無理もないことだと思った。
石動山に登ってみる |
石動山山頂。大御前と言われる。むかしここに天平寺という大きなお寺があり、北陸の修験道の中心地であった。古くから朝鮮半島、中国大陸とのつながりがあったらしい。仏教もいち早くこの地に伝わったのではないか?海から目印になる山で、星辰信仰とかかわりがある。昔大陸から渡ってきた人たちが、この山を目印に航海していたという説もある。 |
※ 石動山は京都や奈良から見ると、北東から北北東に当たる。
「鬼門」とされる方向であり、昔から忌の対象であった。
比叡山も京都から鬼門の方向にあるので、お寺が建てられている。
「厄払い」的な意味もあるのかも。
星辰信仰は「時間」に関係する。星座は時間とともに周期的に位置を変える。一定の周期で吉凶の物事が起こる現象を、昔の人は大いに恐れたにちがいない。また、それを予知しようとあれこれ方策を尽くしたのであろう。彗星や突然の空の変化は、昔の人たちにとっては不吉のしるしで、そのたびに加持祈祷がなされた。