2023年11月28日火曜日

いいひすい拾った時は写真撮ってみよう

 昨日のひすいはじっと眺めていると、実にいい。
小さいながらも金山谷の「黒翠ひすい」でまちがいない。
何回行っても空振り続きだった後に、久々に良いのが来た、という感じなのだが、こういう時は余計うれしいものだ。

欧米では「黒」は不吉だとしてあまり好まれないが、日本では黒翡翠の愛好者がかなりいる。黒と緑でまず思い出すのが、真っ黒な楽茶碗に入った抹茶の色だろう。
これを「美しい」と思える感性が、日本人の中にはしみ込んでいる。
なので無意識のうちに、この色のコントラストを見ると高級な感じを受けてしまうのかもしれない。

糸魚川ではひすい自体がかなり枯渇し、最近では「滅多に」見つけることができなくなっている。
だから、小ぶりのものでも、ひすいらしい翠が入っていると、感激してしまう。
ただ、めったにこのような幸運は起こらない、ということは言えると思う。

みどりの部分は、太陽光でもみどり色が透ける。最近こんな石はほとんど拾うことができない。

良い色だねえ。黒翡翠のみどり部分は、クロム成分に由来するという。

しっかり層状になっているのがわかる。黒色の部分もすべて炭素を含んだひすいである。

ジェムライトで透過させてみる。濃い緑色だ。


この石は全体にみどり色の部分が含まれる。