2022年7月2日土曜日

暑すぎるんだよね


 白山に登った6月21日ぐらいから、ずっと連日35度ぐらいの猛暑が続いた。
「災害レベルの高温」「観測史上はじめてのこと」というテロップがニュースを飾る。

地球温暖化は確実に進んでいる。
ずいぶん前から指摘されてきたことだが、化石燃料を消費すれば炭酸ガスが放出され、それが引き金となって永久凍土の中に保存されていたメタンなどさらに温室効果の高いガスが放出される。

「森林破壊」も深刻。
ブラジル熱帯雨林はボルソナーロ大統領による「経済優先」の向こう見ずな開発によって、大規模に農園化されている。アマゾン中部のマナウスは209万人もの人口を有する大都市になってしまった。ブラジルだけでなく、世界中で森林破壊が進んでいる。
この影響で二酸化炭素の濃度はどんどん上昇中だ。

古生代のように二酸化炭素を「石灰岩」に変えてくれるサンゴみたいな生物がもっと増えてくれればよいのだが、急には期待できない。
日本にある石灰岩の山は、この時代にサンゴが大気中の二酸化炭素を石灰岩に閉じ込めたものだ。厚さ1000m以上もある。当時はそれだけ膨大な量の二酸化炭素が大気中に存在していたのである。今よりももっと気温が高かったことであろう。

人間はそれら地下に埋蔵された資源を利用してまた「二酸化炭素」に戻すことによって経済活動と称する活動を展開してきたわけであるが、これがいまや地球の環境そのものを変えるほどの影響を与えているのである。

この温暖化は、有史以来の人間の活動によって蓄積されてきた結果であり、そう簡単には解決できない問題である、と思う。
これからも年々最高気温は加速度的に上がることであろう。
数年後には日本でも最高気温50℃というところが出てくるのではないか、と思っている。
また、高温は海水の蒸発を促し、想定外の水害をもたらすであろう。
毎年起こっている「50年に一度」の災害が、さらに規模を大きくして日本にやって来るであろう。