今回で5回目の登頂となった白山。
そのうちの3回は岐阜県側の「平瀬道」からなのだが、一番最初に登ったのが10年ほど前。
そのころはまだ登山を始めたばかり。だからいつも白山に来ると”初心に帰る”。
標高差は1500mほどだから、馬場島から剱岳の早月小屋ぐらい。
あとよく似た標高差では大日岳(称名滝)、大笠山ぐらいだろうか。
しかし整備が行き届いているので、標高差と距離ほどに「大変」だと感じない。
北アルプスの同じ標高の山ではたまに高山病みたいな症状が出たりすることがあるのだが、どういうわけか白山ではそういうことはほぼ無い。自分でも不思議だと思っている。私は空気の薄いところは苦手で、2500m以上に上がると、何らかの症状が出やすいからだ。どこかから酸素が出ているのかもしれない、と思う位である。
冗談はともかく、広々とした気品のある山で、自然がそのまま残っている。
日本三霊山と言われるにふさわしい山。
何度登っても飽きない。
また登山者の層が厚く、上級者から初心者まで、誰にでも親しみやすい山でもある。
しかしながら、今春もあったが、バリエーションルートでの遭難死亡事故もある。
奥深い山であることを忘れてはいけない。