2022年6月22日水曜日

白山 ↑観光新道 ↓砂防新道 古い岩石の多い山

※ 完全に常識の範囲内なのだけれども、国立公園内のものは、小石一つ、草本一本たりとも傷つけたり持ち出したりしてはいけません。「自然公園法」という法律が存在し、違反すると拘禁刑を含む厳しい罰則があります。
岩石の観察は現地でのみ行いましょう。

昨日は1年ぶり白山登山。最近白山の事についてよく書いたし。
大陸からやって来た岩も見つけて満足。やっぱり白山の地質には大陸由来のものが含まれているようだ。
数年前、観光新道を往復したので、今回も登りは観光新道を利用。
6月17日から通行可能になったようだ。
「馬のたてがみ」の上部、黒ぼこ岩の前までの道で、一部アイゼンの必要そうな雪渓のトラバースがある。
帰りは生まれて初めて「砂防新道」を利用してみたのだが、かなり急な道で驚く。
しかも少し距離は長いようだ。
沢沿いの道なので丸い石が多く、下山には不向きと見た。

朝5時に別当出合から観光新道へ。今の時期は別当出合まで車が入る。


喜市郎坂を上って、越前禅定道に合流。

この岩だらけの道がお気に入り。

雪渓も出てきた

道に転がっている石は、正珪石を含んだ礫岩だと思う。後で調べたら、やはり大陸由来のものだそうだ。刀利礫岩層の仲間だということになる。他にも恐竜の化石を含んだ手取層、飛騨片麻岩、濃飛流紋岩など、基盤は古い岩石で出来ている。上部は噴火堆積物が多い。

黒ぼこ岩。これは火山の噴石っぽいね。安山岩であろう。

下山は砂防新道を利用するのが、今日の目的の一つ。

山頂は9時30分。4時間30分

荒天になる予兆の雲だね。はやく下山しよう。

御前峰の周辺の石はさすがに安山岩質のものが多いね

室堂

はいまつがきれい

水場で水を頂く。水場でカップ麺の汁を捨てると汚くみえるので、きれいに掃除しておいてもらいたいね(見ようによっては吐しゃ物に見える)

五葉坂付近までくるとガスが急に湧いてきた。予想通り

まだ雪が多いね

分岐まで戻って来た。ここから砂防新道に進む。まだこの辺りは安山岩だらけ

雪渓の下に水場があります

けっこう急な雪渓。観光新道より急で危なそう

何回か緊張を強いられる雪渓のトラバースがあるので、チェーンスパイク、軽アイゼンは必ず持ってこようね。ピッケルも必要だと思う。

延命水を一口頂きました。これは流紋岩から出ている水だね

南龍分岐までの道の険しい事!予想外だったなあ。雪渓のトラバースも観光新道より圧倒的に多い(ただし道はわかりやすい)。

甚之助小屋。ここまで来ると、礫岩層になってくる。

向こうに見えるケーブルのようなものは何だろう?

上りに利用した観光新道

帰りは下り専用のう回路を通ってください。

時たま黒い石が含まれている。この石には真っ赤な鉱物が。もしかしたら鶏冠石か何かなのだろうか?錆びている石は、古い時代の石が多い。

流紋岩の壁かな?

白山はいろいろな地質で構成されているようで、とても面白い。

最後のつり橋から上流部を望む。このころになるとすっかり上の方は雲に覆われてしまった。