2020年2月9日日曜日

別れ


今日、親しくお付き合いさせて頂いた方の葬儀に行ってきた。
あまりにも若すぎる死であった。
その方の、忌の際にも立ち会った。人間、亡くなる時には、まさに波が引くように、潮が満ちるように逝ってしまわれるものだ。
あっという間の、出来事であった。

その儚さ、無常の速さを改めて感じた。

今、冷静になってよく考えてみれば、人生は潮の満ち引き、海の波のようなものだ。
少しも停止ぜず、動き続けている。

生きている人間だけが動いているのではなく、大自然の道理そのものが、一瞬も滞ることなく、動き続けている。

私たちはそれを、生きてる、とか、死んでいる、とか勝手に目印をつけてあれこれ考えているが、よく考えてみれば、それらは私たちの心が生み出しているものではないだろうか?

大自然の大きな流れの中に、一体となり、厳粛なその道理のままであれば、どんな心があるであろうか?
それぞれが、みな尊き存在。

海岸の石ころのように、何ひとつ同じもののない存在。

石ころは、何かを考えてそうなったわけではない。

全ては、おおきな流れの中にある。
その中に、生きているとか、死んでいるとかの区別が何かあるであろうか?

大自然、大宇宙は一つの生命体である。

ただ、ひたすらに自分の勤めを為せ。自分の与えられた義務、仕事を熱心に為せば、それで良いのだ。

それぞれが、それぞれ尊い。そうすることが、一番幸せなのではないだろうか?