2019年5月15日水曜日

青海黒姫山 アイゼン忘れた 危ない雪渓

本日は1ヶ月に1回の登山の日。朝から好天でラッキーだった。
朝6時出発で、山頂が9時前。
下山はゆっくり降りて、12時半。
6時間ほどの登山だったが、登山口標高が83m。山頂は1221m。標高差1000m以上あり、距離が4kmほどなので、ずっと急登。
この山は全山石灰岩でできている。たぶんアルカリ性の土壌だ。石鹸もアルカリ性なので、とにかくよく滑る(ほんとかな?)。原因は適当だが、普通の山より滑りやすいことは確かだ。
おまけに上部は予想に反して雪渓がしっかり残っており、軽アイゼンぐらいは必要な状況だった。朝早かったので、まだ凍っており、とても怖い思いをした。
久しぶりに撤退を考えた。しかしまだ行けるかもと思ってキックステップを繰り返す。
撤退と前進と五分五分ぐらいの気持ちになったのは久しぶりだ。
結局、なんとか山頂にたどり着けたが。
本日の登山者は1名。関東方面から来られた70過ぎの方。300名山を制覇中だと言っておられた。
下山中に登山道を整備しておられる方に会った。この方は田中陽希さんが4月にここを登られた時に同行された方だった。
このように登山道を整備してくださる方々のおかげで、我々は山に登ることができる。
この方に「登山ノート」を書いていきなさい、と言われたので、下山後、このブログの紹介と共に、登山道の状況を書いてきました。もし見られたら、参考になさってください(5/15現在の登山道の状況を書いてきました)。

青海黒姫山 険しそう

山頂までCT5時間!

だんだん標高を上げると、栂海新道の山々が見えてくる。まだ雪がけっこうある。

金木平。標高800m。ここからが、この山の核心部となる。水場あり。

トラバース気味に急登を進む。石灰岩はとても滑るので、ヒヤヒヤする。

急な場所にはハシゴがある。3本ほど見かけた。こんな場所を整備していただけるからこそ、楽に登ることができる。

急登を登り終えると、西ノ河原という場所に出る。ここからは雪渓が繋がっており、道迷いに注意!ピンクテープを見落とさない!軽アイゼンある人は、ここでつけると良い。私は忘れてしまったので、ここからが正念場だった。

だんだん急になってくる雪渓。キックステップしながら、なんとかしのぐ。朝方は凍っている。しかし、1200m程度の山に、まさかこんなに雪が残っているなんて予想もしなかったよ。

さらに斜度を増す雪渓。道もわかりにくい。木につかまりながら、登はんする。だんだん変な汗をかいてくる。アドレナリンが出てきたことなんて、久しぶり。

上部の急傾斜の雪渓は、かなり危険だった。久しぶりに撤退を考えたが、木が出ていたので、つかまりながら行くことにした。でも、これで良かったのかな?

雪渓の中はルート取りもしにくかった。GWに付いたと思われるトレースをたどるが、不明瞭だ。

一番緊張を強いられた場所。大きなツリーホールの手前は急傾斜。山側は踏み抜くと落ちそうだ。高さは2mぐらいありそうな感じだった。いちかばちか、クリアする。

雪渓の最終地点。雪が割れており、緊張した。

稜線に到達した。ここからは石灰岩の岩稜歩きとなる。かなり痩せているので、両側に注意。

朝日岳?雪倉岳?が見えてくる。非常に素晴らしい風景だ。

黒姫山本体に行く前に鞍部がある。

山頂着。まだ9時になっていなかった。2時間45分ほどで来られたが、全く休憩する場所がなかったから早くなっただけ。糸魚川市内が箱庭のよう。日本海がどーんと目の前に!感動した。

明星山と頚城山塊、海谷山塊、雨飾山方面。眼下には電化生コン太平洋セメントの採石場。

1等三角点と山頂標識。

ギフチョウみたいな蝶が舞っていた。

朝日岳から白馬岳に続く北アルプス主稜線だ。

新潟焼山の奥に、火打山が見える。

記念撮影。日が照ってくると、暑くなってきた。


去年行った雨飾山方面。まだ雪深いな。