2020年10月4日日曜日

野谷荘司山(1797m) 焦りは禁物 転倒 クマの痕跡


薬師岳以来久しぶりに登山。コロナ以降、はじめて岐阜入り。
とにかく時間が無いと思って、なぜか焦ってしまう。
白山ホワイトロードは午前8時から解放。通行料金は半額になっている。
なるべく登山時間を稼ごうと思って、急ぎすぎた。
これが良くなかった。大慌てで野谷荘司山まで登り、昼食を取り、ふと気が緩んだのだろう。
登山道が崩れている所で、うっかり足を滑らせてしまった!
「何度も来ているから大丈夫」と思っていたのだと思う。山頂から30mほどしか離れていない場所で、横に滑落すればただでは済まない場所であった。
滑った瞬間、反射的に滑落停止姿勢に入る。1mほど落下。顔をすりむく。
指が痛い。負傷してしまったようだ。後日病院に行ってレントゲンを撮ってもらったが、幸いにして折れていなかった。
何度も来ている、と思って油断していたことは間違いない。登山中はどんなに景色がきれいでも、決して気を緩めてはいけないことに、改めて気づかされた。

野谷荘司山山頂からのパノラマ(1)


パノラマ(2)

クマを追い払うために持ってきたおもちゃのピストルを撃ってみる


山頂標識

山頂から庄川

白山がきれいに見える

野谷橋付近。標高差1000m以上ある

三方崩山

先月登った薬師岳も見えた

鶴平新道の上部へ寄り道。赤頭山

馬狩荘司山の山頂

今年はブナの実が全く実っていない。紅葉もどことなく、変な感じだ。枯れているようにも見える。


登山道をふさぐ倒木。横は痩せた尾根で危険

三方岩岳が見えてきた

痩せた尾根のピークを過ぎる。この辺りが最も尾根が狭く、注意

クマの糞を2回発見した。クマ対策が必須である。

紅葉するのが早いヌルデ

三方岩岳の山頂に新しくプレートが埋め込まれていた。

三方岩岳からのパノラマ

笈ヶ岳と大笠山

加賀岩

展望台まで無事帰還

スタート地点の三方岩岳駐車場が見えてきた。いつもの年の1/10ほどの人出しかない。

YAMAPアプリから写真がアップロードできなくなった時の対処(iPhone iOS14での問題)

iOSが14になり、セキュリティー機能が追加されたようで、Twitterなどでも「写真がアップロードできない」という問題が報告されているようだ。

結論から言えば、これらは「写真」に対するアクセス権の強化が原因。
今まではアプリをインストールしたときに「このアプリに写真の使用を許可するか」という選択肢が出た時、許可すれば「すべての写真」に対して許可されたのだ。
今回、それに「選択した写真」という項目が、新たに加わったのである。
「選択した写真」の状態では、新たに撮影された写真を読み込むことが出来ない。
なぜなら、インストールしたアプリは新しい写真に対して「まだ選択されていない」と判断するからだ。
したがって、iPhone側で、明確にアクセス権を与えてやらないと、読み込むことができない。

これは「怪しいアプリ」が勝手に写真フォルダにアクセスし、それを外部に送信することを防ぐために有効だ。

この機能が面倒だと感じるなら、そのアプリが「絶対怪しくない」と言える場合に限って「すべての写真」に対してアクセス権を与える設定をすることが出来る。

LINEやYAMAPが「絶対怪しくない」とは言い切れない(笑)が、こうしないと使い勝手が悪くて仕方がないので、こうするより仕方がない。ただし、セキュリティーはある程度犠牲になるので、見せてはいけない写真がある時はこの設定をしないことをお勧めする。



まず「設定」>「プライバシー」と進む
 


次に「写真」>「YAMAP」と進む。そして「選択した写真」になっていた場合、「すべての写真」に変更すればOKだ。これで新しく撮った写真も表示されるようになるはずだ。



また、それでも写真がアップロードできない場合、「設定」>「写真」のいちばん下にある「MACまたはPCに転送」のこの項目が「自動」になっているかどうか、確認してほしい。自動になっていると、iPhoneの画像方式であるHEIFが自動でJPGに変換される。

2020年9月12日土曜日

薬師岳と有峰びと

高瀬重雄編『白山・立山と北陸修験道』 、1977、名著普及会、p.414


鍬崎山より有峰湖を望む 2020/6

『白山・立山と北陸修験道』という本に、「薬師岳の信仰と有峰びと」(広瀬誠著)という論文が収められている。

これは薬師岳について一般的に目にすることができる数少ない資料である。これはさまざまな資料や口碑から有峰と薬師岳についてまとめたものである。

これによれば、薬師岳はその昔、山の名前すら知られていなかった。江戸時代の資料には「飛騨薬師岳」とされており、富山県の山であるにも関わらず、飛騨文化圏の山であったことがわかる。昔は「神崎山」と言われ、鍬崎山と対を成す名前であった。

ふもとの「有峰村」は、伝説では飛騨高原城主の江馬氏の家臣河上氏の残党が興した村であったという。しかしそれ以前にも人が住んでいたことは明白だという。

有峰村ははじめ「ウレ」または「ウレイ」と言われており、それに「有峰」の漢字を当てたのである。

「ウレ」とは大和言葉で水源地の辺鄙な里、を意味する語であり、『万葉集』にも用例がある。

薬師岳を開山したのは、「ミザの松(ミザは神の依り代を表す”御座”に通じるように思われる)」という駕籠の担荷棒づくりをしていた男であり、有名な霊山のように、支配層の武士や僧侶ではない。名もない木こりによって、開山されたのである。

ある日ミザの松の枕元に薬師如来が立ち、ミザの松を「五ノ目」の自然石のところまで導いて姿を消した。

この「五ノ目」が薬師岳のどの辺りを指すのかは分からない。ただ、五の塀に五ノ目堂があったらしいことは分かる。

立山では五の越から山頂に至る。薬師岳でも五の塀から山頂に至ったらしい。
立山の「一の越」は2700m付近にある一の越山荘である。五の越は一の越山荘のだいぶ上であることになる。まっすぐ伸びた尾根に「塀」が位置するとしたら、今の薬師岳山荘の辺りに「五ノ目堂」があったのだろうか?

『有峰の記憶』(桂書房)によれば、

五十嶋一晃(太郎平小屋グループ経営会社五十嶋商事㈲社長の実兄)は「三ノ塀を薬師山荘あたり、五ノ塀(五ノ目堂)は頂上二七〇m手前の中央カールを背にした岩稜を指すと推察する」と比定している。 (前田 英雄『有峰の記憶』)

と言うから、薬師岳山荘の辺りは「三ノ塀」であり、五ノ塀は東南尾根の分岐手前である、ということになる。

『旧薬師岳登拝道』今昔小話②当時の登拝と道中の名所 というページを参考にしました。広い範囲から情報を集め、旧登拝道を推測されたりしており、非常に興味深かったです。)

薬師岳山荘より上は、ザレの多い場所だ

しかし、薬師岳山荘が三ノ塀である、とすれば、その上はザレた広い尾根であり、このような場所に堂があったとはとても思えないのである。おそらくあったとしても、非常に小さなものではなかっただろうか?さもなければ風雪に耐えられなかったであろう、と思われる。現に今、そのような堂のあった痕跡は無い。

ケルンのある東南尾根分岐まで登ると、東側斜面に大きな中央カールを見る。ここは「カラ地獄」と呼ばれていたらしい。昔の人はこれを火山の噴火口だと考えたようで、噴煙の上がっていない地獄(噴気孔)だから「カラ地獄」なのだそうだ。

有峰では旧暦6月15日に「岳の薬師祭」が行われ、この時に村人の男子が総出で薬師岳に登拝し、稗から作ったお神酒を供え、願い事のある者は鉄剣を奉納したという。これは剣の祭祀用模型のようなものであり、鉄板をくりぬいたようなものであったという。

道中3回の禊を行い、厳格な女人禁制だった。

山頂のお堂


深田久弥『日本百名山』には、深田が登頂したとき、たくさんの鉄剣が奉納されていたと書かれている。
この論文を書かれた広瀬誠氏も昭和27年に登った時には、たくさんの鉄剣を見たと書かれているが、その後昭和41年に登った時には、持ち去られて何も無かったらしい。

山頂の堂にある薬師如来像は元は50cmぐらいの黄金立像であったが、数回盗難に遭い、今も所在が不明だという。現在あるものは後に作られたもので、麓の大川寺の住職が薬師岳の山開きに合わせて毎年山頂まで運ぶ。本年度はコロナウイルスの影響で、山荘のスタッフが運んで安置した。10月の閉山まで、山頂に奉納される。

一度目の盗難があったときは、大阪で発見され、その時は有峰の人々が総出で大阪まで迎えに行ったという。その時の旗が、昭和27年まで残っていたらしい。

またこの論文には、ほとんど記録が残っていない黒部五郎岳の山岳信仰の事が書かれている。

山頂の自然石に「〇〇山祇大神」「中之俣白山神社」と書かれていたという。今あるのは不動明王の像で、ずっと後世に安置されたものだと思われる。

有峰村の人々は素朴な習慣を残していたが大正9年に村が解散し、村は昭和36年に有峰湖の底に沈んだ。昔をしのぶものは、残された資料と、薬師岳の雄大な景観以外、何もない。

2020年9月3日木曜日

台風10号は危険

法律に基づく出典情報:気象庁のホームページ 気象衛星 より https://www.jma.go.jp/jp/gms/index.html?area=0&element=0&time=202009031850

台風10号は今までに無いような強い台風であるようだ。
瞬間最大風速が80m/sに達し、中心気圧が915hPaで日本に接近する。

風速80mでは家屋の倒壊が起こり、電柱が破壊されるそうだ。

温暖化の影響で、海水温が高く、日本に近づいてもどんどん発達するらしい。

本日は新潟県で40℃を超えた。異常な高温だ。フェーン現象とはいえ、今の時期に40℃を超えたことは滅多になく、他の地域でも「観測史上最高」を超えたところがたくさんある。

気温、湿度ともに高いので、登山など出来るはずがない!。今、山の上に行っても、気温は平地とたいして変わらないだろう。フェーン現象の場合、山の上でも暑いからだ。簡単に熱中症になってしまう可能性がある。

また、台風が接近している時は、平地の何倍も強い風が吹いている。倒木などが発生する可能性、天気の急変もありえる。何かあってもヘリコプターは来ない。風が強すぎて飛べないからだ。

今回の台風は風が強い。かなり離れていても、山の上では信じられないような暴風が吹いていることがある。

登山はしばらく中止すべきだ。

2020年9月1日火曜日

登山前に摂取しておくとよい栄養

 


登山はとても体力を使うスポーツである。
普通で3000kcal、きついときは6000kcal以上のエネルギーを消費する。

そのため、まずは登山日までに高カロリーの食事をしておく必要がある。

6000kcalの栄養を摂るには、ごはん換算でお椀に10杯である。

豚肉だけを食べるなら、3kg。

カロリーが高いとされる植物油で660g。

なので登山前はカロリーを気にせずにたくさん食べて体力をつけておく。

登山30分ぐらい前に飲むのがBCAAサプリである。アミノバイタルプロを飲んでおくと、筋肉痛が出にくくなる。

あとビタミンC。これは体のコレステロールを変換して負荷に耐えられるようにする。

そしてコーヒー。カフェインは脂肪を燃焼しやすくするらしく、飲んでおけばスタミナを持続できる。

ただし、飲みすぎると心拍数が上がるので、高血圧の人や持病がある人にはお勧めできない。

登山中の行動食は、塩飴程度で良い。きつい運動なので、食欲が減退する。

私は以前まで、バーナーとコッフェルを持って行って、ラーメンなどを食べていたが、今ではそのような食事を摂ることはない。消化しにくい食事を摂ると体力が奪われるからだ。

したがって、昼食に摂るのはカロリーメイトやプロテインバーなどの固形物とゼリーだけだ。

前日までに十分な栄養を摂取しておけば、登山中に余計な栄養は必要ない。ただし水分は過剰なほど摂取しなければならない。プラティパスなどのハイドレーションシステムを積極的に利用して、十分な水分補給は欠かせない。

以上、かなり味気ない登山食ではあるが、十分な栄養と水分さえあれば人間は歩き続けることができるので、このようにしている。

登山開始時の栄養補給は特に重要で、これによって登山中のパフォーマンスは大きく異なってくる。