過去2000年 |
過去500万年 |
地球の平均気温が、産業革命(1760年ごろ)から比較して1度ぐらい上昇している、というのだ。
上に示したグラフは南極の氷のサンプルを使って温度を推測したものだが、1800年ごろから2000年ごろまでの温度上昇が著しいことは、一目瞭然。
登山をしていても、去年より雪が少ないとか、暑いというのは体感的に分かる。
地球の気象が激しく変動しているのは間違いないようだ。
しかしながら、過去500万年のスケールで見ると、今の気温ですら500万年前よりも2度ほど低くなっている。
そして、現代に近づくにつれて、気温の変動幅が大きくなっている。
現代は気温の振幅のちょうど頂点にあたる。
それでたまたま今の気温が高いのだからどうしようも無い、という意見も出てくるわけであるが、それは問題の本質ではない。
問題は、短期間での気温の急上昇にある。
要するに、徐々に気温が上昇する、という変化ではなくて、短期間のうちに急激に温度が1度近くも上昇した、という観測結果にあるのだ。
これは人間が大気中に多量の温暖化ガスを放出したために、地球の環境が変わってしまったことを原因として発生した。
これは過去の温度変化グラフを見ても、あまり無い現象だ。
これが地球全体の環境にどんな影響を及ぼすのか、わからない。
人類がこの急激な温度変化に耐えきれるのか、それとも、大自然の摂理によって絶滅の道をたどるのか、わからない。
しかしながら、これによって人間が過去に経験したことがないような環境の変化にさらされることだけは間違いないようだ。
大自然は、それによって造られた人間の力をはるかに超えた力によって動いている、とすれば、今後どうなるかは、明らかである。