2023年2月13日月曜日

意見はひとそれぞれ

 ひすいについて書くと、このブログのアクセス数が急に上がる。
やはりみなさん、「ひすいとは何なのか」について関心がおありのようである。
実際の所、書いている本人ですら、「海岸に落ちているひすいの見分け方」を正確にレクチャーすることはできない。まあ、せいぜいが自分の見解を示すぐらいが関の山である。

インターネットを検索すると、以下のような意見が多い。さまざまな見解があるのだなあ、と改めて思うが、自分の思うところとは相違する部分もあるので、書いておこう。



1.ひすいは表面が滑らか

これについては、流紋岩、蛇紋岩、ネフライトなど、表面が滑らかな石は多い。
曹長岩でも石英でもなめらかである。
たしかにひすいの表面はなめらかであるが、これを基準にひすいを判別することは無理なのではないか、と思う。
やはり実物を見るのが一番であるが、フォッサマグナミュージアムに展示してあるレベルの高品質のひすいが、海岸に残っているかどうかわからない。
あまり高品質のサンプルを基準にしても、そのような石は無い可能性のほうが高い。

2.比重が3あったらひすい

角閃石、透輝石、緑閃石、鉄鉱石、緑色岩などは概して比重が3以上ある。
しかもこれらとひすいは混在していることがある。
逆にひすいが比重の小さな曹長岩と混じっていれば、比重は3以下になることもある。
したがって、これもあてにならない。

3.角の丸いひすいは存在しない

ひすいは硬いので、角が残っていることが多いのはその通りだと思う。
しかし、よく自然の波で研磨されたものでは丸くなっていることもある。
いかに硬いヒスイといえども、長い間研磨され続ければ角が取れて丸くなってしまうこともある。

4.表面がかさかさしているのはひすいでない

波にもまれる期間が短かったり、品質が悪い(これがほとんどであろう)場合、必ずしも高品質のひすいのように、独特のツヤが出ず、表面がかさかさなこともあり得る。

5.表面が割れているのはひすいでない

ひすいには最初から独特のクラックが入ったものがあり、一概に「割れているからひすいでない」とは言えない。
中には人間の力で無理やり割ったような石もある。
いかに硬いといっても、人間が意図的に割れば割れてしまうのだ。

6.結晶があればひすいだ

これが一番の問題である。
一番間違えやすいロディン岩、曹長岩、石英の表面にはきれいな結晶があることが多い。
しかも大小様々の大きさがあり、虫メガネで見ても判別できない。
私も最初の頃は結晶の形で判別しようとしていたが、これは決め手にならない。
ひすいの結晶とほぼ同じように見える石英の結晶もある。

海岸に転がっているひすいは岩石なので、ランダムにさまざまな鉱物が入り混じっている。
このようなものは当然「宝石」にはならない。「宝石」を求めたいなら、ミャンマー産の翡翠を買った方がずっと高品質である。

ただ、1%でも「5億年前に生成された世界で最も古いひすい」が入っていれば満足だ、とするならば、そういう石はけっこうありそうな気がする。

2023年2月11日土曜日

合成比重という考え方

 https://kenkou888.com/category21/hukugou_mitsudo.html


複数の物質が混じった状態の時、比重はどのように考えたらいいのだろうか?
考え方自体は難しくない。

例えば、ひすい(比重3.2)60%、曹長岩(比重2.6)40%の場合、以下の計算式で合成比重を求めることができる。

(3.2x0.6)+(2.6x0.4)=2.96g/㎤

で、比重は約3である。

ひすい含有率50%の場合は2.9、40%の場合は2.84ということになる。

角閃石(比重3)10%、ひすい30%、曹長岩60%の場合は

(3x0.1)+(3.2x0.3)+(2.6x0.6)=2.82g/㎤
となる。

これは複雑に成分が入り混じっているロディン岩(成分は一定せず)のような場合は使えないが、明らかに曹長岩と混じっていると思われる石の場合は使えそうだ。

「ひすいに見えているのに、比重が低い」と思われる場合、それはひすいの含有比率が低いのである。
80%以上の含有率を求めるのであれば、比重は絶対に3以上なければならない。
ただ、そこまでこだわらず、少しでもひすいの成分が入っていれば満足だ、と思うならば、2.8でもひすいが入っていることに間違いはない。

要するに、どの線で納得するか、である。10%でもひすいが入っていれば満足だとすれば、そういう石はたくさんある。
逆に比重があったとしても、別の比重の高い鉱物であるかもしれない。
角閃石、輝石類、鉄の鉱石などは概して比重が高いのだ。

日本産のひすいで「宝石」になるものは、過去にはあったが現在ではほぼ無い、と言われる。
ましてや海岸で拾った石で、そこまでの品質を求めることに、どんな意味があるというのか。
そんなものはあったとしても、過去に拾われてしまっているであろう。

上記のように、石拾いをするときは、それほど比重にこだわらなくてもよい。
きれいな石なら、何でもよいと思う。

2023年2月10日金曜日

ざらざらでもひすいを含んだ石だろう

先日の石の検討続き。
ざらざらだけれども、いい色をしている、と思う石を調べてみる。
比重は約2.9。あまり高くない。全体的には曹長岩だといえる。しかし、これだけ比重がある、ということは、ひすいを含んでいる、ということであろう。
全体的にがさがさなのだが、一部分に周りと違う特徴がある。

これは圧砕されたことを示しているだろう。この部分はつるつるで表面に結晶がある。しかしサイズが大きい。

表面には角閃石と思われる石が付着。この角閃石との境目あたりの透過が、非常に美しいのだ。

これはひすいの色だろう。いい色だ。何度見ても飽きることがない。
がざがざであっても、一部分ひすいかもしれないこともある(めったにないけど)

※ 付け足し

ひすいでなくとも、きれいだと思う石はその人にとっては「いい石」なのです。
ひすいでも、汚い石は結構多い。
だから「ひすい」にこだわってしまうと、石拾いの面白さが失われてしまう。
石英でも、はっとするぐらい美しいものは存在します。

材質はなんであれ、美しいものは石に限らず、なんであれ良いものです。

2023年2月7日火曜日

貴蛇紋石ということだろう

 

昨日拾った石だが、試しに磁石を近づけてみると、強力に反応した!
これは「蛇紋石」だな。
しかし、比重が3.1もある。こんな蛇紋岩は拾ったことがない。
蛇紋岩の比重は普通2.6程度である。
計算式は難しいけれども、磁鉄鉱含有率40%で比重3.0ぐらいになる。
黒い色はやはり鉄に由来する。

ただし、これぐらい黒くなると、別の価値も出てくるらしく、一部では「貴蛇紋岩」として評価している。宝飾品にも加工される。
真っ黒なフォルムは、見ているだけで何か威厳を感じる。

以上の事から、他の類似する石もすべて「蛇紋石」と見なしても間違いないだろう。
オンファス輝石と判別した石も含めて、見直してみよう。

オンファス輝石はヒスイの一種とみなされており、見た目もヒスイであるが、蛇紋石の場合、ネフライトの仲間であるから、外観は大きく異なる。
表面のてらてらした脂肪光沢は、質の良い蛇紋石でも同じであるようだ。

2023年2月6日月曜日

久しぶりに勝山

久しぶりに勝山へヒスイ拾い。
今日は晴れていたが、気温が急に上がるため、山は危険と判断。
雪崩に遭ったら元も子もないので。

久しぶりに少し探してみよう。

 やっぱりだめだ、と思っていたら、「黒ヒスイ」かなあ?と思われる石があった。
比重は3.1。黒ヒスイは、ほかの石と紛らわしいのが多いので、確信は持てないけど。
表面のつやつや感は、ネフライト。
たぶんネフライトなのであろう。
しかし、ネフライトがこんなに黒くなるものなのかな?

追記:
緑色岩という可能性もなきにしもあらず。
黒翡翠は白い色が炭素を含んで黒くなったもの。
だからこのように真っ黒になることは珍しい。
よーく見てみると、一部に緑の部分が僅かにある。緑色岩かな?

この感じが、ヒスイっぽく感じるのだが。気のせいかな?

結晶は細かい

全体像